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In the luce  作者: RRR
二年生編
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49/57

episode22

──放課後、生徒会室での仕事を終えた後。

梨々香は手帳を広げ、スケジュールを確認していた。




(今週も……来週も……ほとんど埋まってる)


書き込まれた予定の中に、ひとつだけぽっかりと空いている日付があった。

「10月31日 ――予定なし」

ハロウィン。その日だけ、何の予定も入っていない。




(……蘭と遊びに行こうかな)


その瞬間、胸の奥がふっとあたたかくなる。

もうずっと、まともに話せていない。蘭のダンスのことも、事務所のことも──本当はちゃんと聞きたかったのに、時間がないことを理由にして遠ざけていた。


(会って、話したい。ちゃんと、面と向かって

それに休日にどこか出かけるなんて何気に初めて)


思い立つと同時にスマホを手に取り、蘭にLINEを送る。


「ハロウィンの日空いてる?

空いてたら一緒にいたい。」


送信してから、すぐに既読がつかないことに気づく。

(忙しいのかな)

自分も人のことは言えない。でも、今はただ少し、寂しかった。


1時間後、よ蘭から返事が届く。


「空いてる。それに話したいことがある」


それだけだった。

句点もなく、いつもの絵文字もない。

どこか、距離を感じるような文面。


(話したいこと……)


何となく、胸の奥に小さな棘が刺さった気がした。

不安が喉の奥に滲み、息を詰まらせそうになる。


──そんな時、


「織谷先輩、今いいですか?」


背後から後輩の声がして、梨々香は思考を止めた。

笑顔を作って振り返る。


「うん、大丈夫。どうしたの?」


(今は、考えても仕方ない……)


無理やりに心を切り替えて、梨々香は後輩の方へ歩み出した。


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