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求めよ、さらば与えられん  作者: 尾崎諒馬
介錯を期待するのはやめて真相を語ろう……
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安定した仕事

 ※とあるミステリーの真相について触れています。未読の方は先に進まないでください。


  

   安定した仕事

   

 あの首実検のあと、私は尾崎諒馬として会長に詰め寄った。

 それで何を話したのだろう? 殺し屋に命じて私も殺そうとした会長に何を話したのだろう?

 

 あまり憶えてはいない……


 会長の企てた犯罪を暴いたところで、自分こそが、殺し屋に成り代わって勝男を殺しているのだ。今更、警察に会長を突き出すことなどできはしないのだ。

 私が会長に求めたもの……それは……

 

 安定した仕事

 

 それだけだった。

 会長のツテで、コンピューター・エンジニアの安定した仕事に就けるよう便宜を図ってもらう、それでお互いすべてを忘れる、そういう約束を会長とした。

 会長としても自分の目が届くところに私を置いておきたかったのだろう。会長は約束を守ってくれた。

 会長が提示した仕事の一つに、この医療センターのシステムエンジニア――SEの仕事があった。それで私はその職に着いた。

 そしてそのことは二人にとって重要だった。

 

 この医療センターに火事で焼け出された二人の男が救急搬送されたのだから……

 

 二人とも焼死するはずだったのだが、全身大やけどを負ったものの命は取り留め、この医療センターに救急搬送された。

  

 水沼=坂東善 と、

 

 殺し屋首猛夫

 

 その二人が……



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