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求めよ、さらば与えられん  作者: 尾崎諒馬
介錯を期待するのはやめて真相を語ろう……
43/71

フリーの仕事とは

 ※とあるミステリーの真相について触れています。未読の方は先に進まないでください。   



    フリーの仕事とは

    

 この小説の最初の方……

 

   かつてLinuxでDVR環境を構築


 という章で……

 

 私は早稲田大学理工学部、電子通信科卒で、新卒時はコンピューター・エンジニアとして大手メーカーに就職した。

 しかし、精神的にちょっと疲れてしまい、数年で退職し、とあるフリーの仕事――エンジニアではない――をすることになった。


 そう書いている。

 

 黒川さんとの話の中で、フリーの仕事=殺し屋、そうなってしまったが、それは嘘だ。

 私は本名佐藤稔で、あのミステリーの中で藤沢元警部と名乗って最初に登場している。しかし、その藤沢元警部は実は殺し屋首猛夫だ――これも嘘なのだが――そういう展開にしたので、黒川さんの勘違いに便乗したのだが、実際のフリーの仕事とは……

 

 ミステリー作家

 

 私は大手メーカーを退職した際、第十八回横溝正史賞佳作でミステリー作家としてデビューしたのだ。

 

 私は尾崎諒馬だ。

 

 思案せり我が暗号でデビュー後、死者の微笑、ブラインド・フォールドと計三作上梓したが後が続かなかった。

 

 私には殺人事件が書けなかった。

 

 それで生活のためにフリーのコンピューターエンジニアとして、仕事をしていた。正社員ではないアルバイトみたいなものだ。

 

 あの別荘に隠しカメラを設置し、サーバーを構築する仕事をしたのだ。

 

 とにかく……

 

 ミステリー作家で食っていくことは私には無理だった。

 


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