隠しイベント
恒田:沖田…沖田…沖田!!
沖田:(恒田に叩かれる)ん…どうした?スゲー寝たような気がする。
恒田:なぁ…(とある方に指を差す)
沖田:ん?道?
恒田:さっき…寝る前…ここに道なんてあったか?ここは行き止まりだったはずだぞ…
その言葉で目が覚め飛び起きた。
沖田:確かに…
天井から光が漏れている。周囲を見渡しても他も変わらない、全員いる。異常はない。ただ、道が増えているだけ。
沖田:えっ?なんで?夢なのかな?
来た道を見てるが、さっきと同じ。
須藤:ぅ…ぅ〜ん…どうしたの?騒がしいよ。気持ちよく寝てたのに…(大きなあくびをする)
恒田:スー…道が増えてるんだよ…
須藤:どういう事?
その後、天堂・山口・菊池も起きてきて、状況を説明した。全員も行き止まりだったことを覚えている。
でも、何故が覚えのない道が増えている。
沖田:なぁ…何か怖くね?
山口:確かに…急に増えてるって…
天堂:確かに不思議だ…崩れて現れた形跡もない…まるで最初からあったみたいに見える。(入口を確認する)
全員黙る。
沖田:っで…どうする?
恒田:どうするって?
沖田:この先に行くかどうかだよ。隊長だろ?隊長が決めろよ。
恒田:えっ?俺?
菊池:当たり前だろう!!さっきまで隊長は俺だ!!って言ってたくせに…ビビってんのか?
恒田:えぇ〜!!こういう時だけ隊長に押しつけるのズルくない?
沖田:隊長に従う人!!手を上げてください。
全員が手をあげる。
沖田:だそうだ。どうする?ん?恒田隊長さん?
恒田:マジかよ…わかったよ…後方部隊!!明かりを照らしなさい!!
菊池:お前!!何で俺らなんだよ!!隊長がやればいいだろう!!
恒田:菊ちゃん…体デカイし…頼むよ…
菊池:都合のいい隊長さんだこと!!(ため息を吐きながらライトで照らす)
天堂:どうだ?
菊池:入ってきた所と変わらないぞ…若干狭いぐらいだ。
恒田:では、菊池隊員!!山口隊員!!進みなさい!!
菊池:ツ〜〜〜ネ〜〜〜…(恒田を睨む)ったく…行くぞ!!ヤマ(山口のあだ名)!!
菊地を戦闘に山口→天堂→恒田→須藤→沖田の順番で入っていった。
須藤:菊ちゃん、どう?
菊地:どう?って言われてもよぉ…まだ奥まで続いてるとしか言えない。
須藤:でもさ、急に道が出てくるなんて…ゲームの世界みたいだよね?なんかのミッションをクリアしたから出現したんだよ。例えば…『全員が寝る』ってミッション。
沖田:なんだそりゃ…
須藤:沖田はゲームしないからわからないと思うけど…最近のゲームは『隠しイベント』ってのが存在するんだよ?特定の条件を事を満たすと開始されてクリアをすると超激レアなアイテムをくれたりするのさ。
沖田:じゃあ、これも隠しイベントなのか?
須藤:ゲームだったらね。
恒田:もしかして…今流行りの異世界転生したのかも…
須藤:おおぉ〜!!それもありそうだね。魔法とか使って『俺TUEEEEE』ってなるかなぁ?
恒田:でも、異世界転生だったら…死なないとダメじゃない?死が発動条件だし。
須藤:確かに…
沖田:全員が寝たって言うのが、実は死んでしまったってか?
恒田:もし死んだって事になってるんなら…誰が神様とか女神様とか夢に出てきた?
沖田:俺は出てきてない。スーは?
須藤:夢は一切みてないよ。
恒田:じゃあ、死んだって線はないな…(アゴに手を当てて考えている)
須藤:でも、もし異世界転生したんなら…あの言葉を唱えればわかるんじゃない?
沖田:あの言葉?
須藤は恒田をみるとコクリと頷いた。
須藤、恒田:『ステータスオープン!!』
何も起きず静まり返る洞窟内。