いざ洞窟へ
沖田:(2人に近づく)何かお宝のヒントでもあったの?
恒田:見て!!道がある。
菊池:(指差す方を見る)どこにもないぞ?
天堂:ここだよ…ほら!!(笹薮を動かす)道がある。しかも奥まで続いているっぽい。
山口:よくわかったね。
須藤:え?マジ?スゲー!!冒険っぽくなってきた〜!!行こうよ!!お宝だぁ〜!!
菊池:スーよ…さっきのテンションはどこに行ったのよ…
恒田:ってことで、休憩も終了し冒険開始!!
天堂、須藤、山口:お〜!!(拳を突き上げる)
4人は、声を出していない沖田と菊池をみる。
沖田、菊池:お…おぉ〜…(軽く拳を突き上げる)
恒田:さぁ、いざ出発!!
ここからは自転車では行けなかったので、歩いていった。しばらく歩くと崖が見えてきた。
須藤:(辺りを見渡す)崖だね?
沖田:まさか登るわけないよな?
天堂:さすがにそれはヤバいし…無理でしょ…
須藤:わかった!!もしかしたら、洞窟とかあるんじゃない?冒険の定番だよね?
菊池:スー…お前、ゲームのし過ぎ…そんなのあるわけ…
山口:あったよ!!
恒田、須藤:マジ?(山口の方に向う)
菊池:えぇ…マジかよ…
全員が山口の方に向う。
山口:ほら。洞窟。
須藤:っぽいね、っぽいね!!
恒田:お宝の匂いがする。もちろん入るよね?ねぇ?
天堂:入らないと言う選択肢はない。
菊池:今日一番に目がキラキラしてるぞ…天堂。
恒田:よくやった、天堂。そなたはこの隊にとてもよく働いてくれた。ありがとう。
天堂:有難き言葉。
恒田:此度の働きを評して副隊長に任命する。
天堂:有難き幸せ。
菊池:何か変な劇が始まったぞ…
恒田:準備は出来てるかなぁ?いざ探索開始!!
沖田:待て待て待て…(全員を静止させる)
須藤:もしかしてビビってるの?」
沖田:誰がビビってるって!!バカを言うな!!お前たちはそのまま入っていくつもりしてるのか?
恒田:そうだけど。
沖田:洞窟を見てみろ。真っ暗だろ。どうやって進むんだ?洞窟の中は明かりがついているのか?明かりがないと進みないだろう?
恒田:明かりなら、携帯のライトを使えば…
沖田:ライトを使って充電が無くなったら、何かあった時どうやって連絡するんだ?
須藤:誰かが街まで降りて行けばいいんじゃない?
沖田:そうだな…じゃあ、全員が降りれない状況になったらどうするんだ?降りれたとして、時間はかかるよな?
全員が黙った。
恒田:でも…ライトなんて携帯しかないし…
沖田:フフフ…持ってきて良かったよ!!
山口:まさか…さっき言っていた…秘密道具?
沖田:そう!!(鞄を漁始めた)これを持ってきたのだ!!
鞄の中から大きいライトが2個、小さいライトが人数分取り出した。
沖田:これさえあれば洞窟を安心して歩けれる。わざわざスマホを犠牲にしなくてもな。ちなみに替えの電池もある。
菊池:いや!!みんなの事とやかく言ってたくせに…お前もノリノリだったのかよ!!びっくりするわ…怖いはマジで…
恒田:おぉ〜!!すげ〜!!バズーカみたい!!
須藤:ライト付けてみてよ。
カチッとライトを付ける。
須藤:ぎゃ〜!!眩しい!!
沖田:だろ?超強力なLEDライトだからな。洞窟の中を照らしまくってやるぜ!!(謎のポーズを取る)」
恒田、須藤:沖田!!沖田!!
菊池:………(何だこの雰囲気…)
山口:テンションが凄いことになってる…でも、これで安全に探検出来るね?天堂。(天堂の方を見る)
天堂:うん!!(沖田と同じライトを持っていた)
山口:天堂も同じの持っている!!
恒田、須藤、沖田:マジ?
恒田、須藤、山口:沖田!!天堂!!沖田!!天堂!!
菊池:……(マジで帰ろうかなぁ)
そんな茶番を無事に終え、洞窟の中入ることにした。
恒田:諸君!!ここまで本当によく頑張った!!しかし、ここからが本当の始まりだ!!心して進むように!!
須藤:はい!!隊長!!
恒田:隊列は3列で行く。1列目バズーカ部隊(天堂、沖田)、2列目司令塔部隊(恒田、須藤)、3列目後方確認部隊(菊池、山口)
菊池:隊長さんよ…後方確認部隊ってなんだよ!!名前が徐々にダサくなっていってるぞ!!
恒田:大丈夫だ。小さいライトを持たす!!
菊池:ライトを持つとかじゃないんだよ…
須藤:菊ちゃん…隊長の決定は絶対だよ。
菊池:わかりましたよ!!隊長!!
山口:まぁまぁ…(菊池をなだめた)
恒田:いざ!!出発!!
須藤:なんかワクワクするね?
恒田:うん。この先に我々が目指すお宝が眠っているんだからね。
菊池:本当にお宝なんてあるのかね…無かったらどうするんだよ?
恒田:無かったらなかったでいいじゃないか。思い出という名の宝が出来る…
菊池:ダメだ、この隊長…
山口:例えお宝が無くっても、僕は面白いけどね。こんな事、高校生じゃやらないからね。小学生に戻ったみたい。
菊池:まぁ…確かにな…
恒田:沖田隊員!!天堂隊員!!何か見つけたか?
沖田:いえ!!今の所異常無し!!
天堂:同じく異常ありません!!
恒田:では、そのまま前進!!
しばらく進む。
天堂:隊長!!
恒田:どうした!!何かあったか?
天堂:モンスターです!!モンスターが現れました!!
恒田:何?どこだ!!(ライトで照らしている所を見る)
天堂:空飛ぶ黒いモンスターです!!
恒田:(大声で)戦闘態勢をとれ!!
その声に驚いたのか無数のモンスターは、羽を広げ洞窟内を飛び回った。
沖田:おぉ…スゲー数!!
須藤:頭を低くしろ!!防御態勢だ!!
背後からギャーという悲鳴が聞こえ全員が振り返ると。