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いざ出発

自転車で走ること10分、通っていた小学校が見えてきた。

恒田:ここを曲がったら…空き地があるはず。あった!!

沖田:おぉ〜…昔と変わってないな。

須藤:本当に変わってないね。って事は…このドラム缶置き場の裏に行けば…

全員:あった!!!!!!!!

そこには草に隠れたボロボロの小屋があった。その中に入っていく。

菊池:昔と変わらないな。こりゃテンションが上がっちまうな!!

須藤:テーブルも椅子もあの時のまま残ってる!!(椅子に座る)懐かし〜!!

沖田:確かに…

山口:昔を思い出すね。よくここでお菓子を持ってきて集まってたよね?

恒田:って事で、作戦会議の前に次のミッションを説明します!!それは……『お菓子チェック』

沖田:それはミッションじゃないだろう!!

恒田:一応一人1000円までって言ったけど、皆はどんな物を持ってきているのか確認します。まずは俺からね。

全員のを確認した後、最後、天堂の番が来た。

沖田:次は天堂だな。大きなカバン持ってきてるけど…お前…まさか…

天堂:う、うん…(カバンの中身を出す)

テーブルの上に鞄をひっくり返すとドサドサドサドサとたくさんのお菓子が出てきた。

恒田:どんだけ買ってんだよ!!一人1000円までって言ったじゃん!!

須藤:天堂はあいかわらずたくさんお菓子買うね。

沖田:昔っから、お前は大量に持ってくるよな。

菊池:天堂ってさ、興味ないようなそぶりしてるけど、一番興味津々だよな?

山口:全然変わらないね。

天堂:違う!!これは…その…もし食べ物が無くなった時を考えて…その…皆の為を持って…だな…

沖田:ハイハイハイ…天堂。もう皆わかっているから。

恒田:小学校から付き合ってるんだから…隠さなくてもいいよ。

山口:たくさんあるけど…合計いくらだったの?

天堂:4000円…

天堂以外:俺らの4倍!!!!!!!!!!

全員がお腹を抱えながら笑っている

須藤:買いすぎだよ!!

沖田:そんなにあるんなら少し食べても大丈夫だよね。これも〜らい!!

須藤:ずるい!!俺も食べる〜。

天堂の持ってきたお菓子に全員が群がる

天堂:おい!!待て!!これは非常食だと言っているだろ…ちょっ…スー!!それは俺の大事なお菓子…お前達!!ふざけるなよ!!

このやり取りは小学校から続いているお決まりのイベントの様なものである。

恒田:よし、お菓子を食べながらで結構!!次のミッションは『この紙の場所を特定せよ』だ!!

全員が須藤のお菓子を食べながらテーブルに広げられた地図を見る。

恒田:どう?場所とかわかりそう?

沖田:この地図大雑把過ぎるんだよな…

山口:でも、この紙は千寿寺にあったんだよね?って事は、この街のどこかって事になるよね?

恒田:一応、住職に聞いてみたんだけど…そこまでわからないって言われた。

須藤:そうなの?

菊池:俺は、こういうの苦手だから任せるわ(テーブルから離れ椅子に座る)

沖田:道が書かれていて、この山っぽい所に☓が付いている…どこの山とかって書いてればいいんだけど…(頭を抱えながら上を見る)

山口:天堂はどう?地図とか好きだし、こういうの得意そう。

天堂:実は昨日、ツネからその地図の画像を送ってもらってから、色々と調べたんだよね…(鞄のポケットを漁る)

須藤:さっすが〜!!

沖田:マジか?仕事早いね、君。

天堂:確信は無いんだけど…(1枚の地図を広げる)これをみて?

テーブルに地図を広げた。

山口:この地図はこの街の今の地図?

天堂:そう!!とりあえず、千寿寺にあったって事で、この街の地図と見比べたんだよね。そうしたらさ…ここ見て(とある山を指す)

沖田:天高山?

天堂:その山から数本の道があるだろ?で、ツネの持っていた地図の山を合わせて…移動させていくと…(紙をクルクルと回す)この道!!

恒田:地図と同じだ…

須藤:本当だ!!山と道が一緒だ!!マジで?

菊池:天堂!!マジかよ!!スゲーな!!

山口:さすが、頼りになる男だね

沖田:でも、他の山の可能性もあるんじゃないか?

天堂:うん。近隣の山でもやってみたんだけど…この天高山しか当てはまらなかったんだよね…他の地方って可能性もあるけど…

恒田:いやいやいや…十分だよ!!可能性が少しでもあるんなら大丈夫だよ!!なぁ皆?

須藤:ヤバい!!鳥肌立ってきた…

菊池:面白くなってきたな!!お宝だよ!!お宝!!

山口:楽しくなってきたね?沖田!!

沖田:そうだな…例え違ったとしても…夏休みの良い思い出になりそうだ

恒田:じゃあ!!全員行くってことで!!次のミッションは『天高山を目指す』

全員が小学生時代に戻ったかの様にテンションが上がっていた。

菊池:あのさ…

全員:ん?

菊池:テンション上がっている所…悪いんだけどさ…その…天高山ってどこら辺にあるんだ?

全員が天堂の方を向く。

天堂:ここから、だいたい10kmぐらいかなぁ…

沖田:1…10km?

天堂:直線距離でだから…(地図をみながら計算を始める)たぶんプラス5kmぐらいじゃないかなぁ?

須藤:今何時?

天堂:10時。

沖田:昼ぐらいには着きそうだな。

須藤:とりあえず、行こうぜ!!お宝が俺達を待っていてる!!

恒田:よし!!では、天堂が誘導してくれよ?全員準備はいいか?お宝欲しいかぁ!!

須藤、山口、恒田:おぉ〜!!

異様なテンションのまま出発の準備をして天高山に向かった。

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