謎の紙
菊池:俺とお前だけになったな…
沖田:そうだな…だが、俺の勝ちは確定だぞ。
須藤:今日は調子いいみたいだね。負けなしじゃん!!
菊池:はっ!!言ってろ。
沖田:菊ちゃん(菊池のあだ名)や…買い出しの準備しろよ。はい。ストップ!!
菊池:マジかよ!!
山口:菊ちゃんの負けだね。
天堂:やっと終わったの?長かったね。
菊池:くそ!!今日は勝てると思ったのに…
須藤:俺サイダーがいいなぁ。
山口:俺はお茶でいいよ。
恒田:ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…
山口:じゃあ…僕はね…
ドアが勢いよく開いた。
恒田:お〜〜〜〜い!!
菊池:うるせぇな。どうした!!
恒田:みんないる?いるね。あのさ…
沖田:ツネ(恒田のあだ名)!!落ち着けよ。
恒田:ゴメン…ちょっとヤバいもの見つけちゃったんだよ。
須藤:何?エロ本?
恒田:エロ本よりも凄いものだよ。
山口:そんなに凄いものって何?
恒田:驚かないでよ…これだよ。(紙を見せる)
沖田:なにこれ?
天堂:地図っぽいな…でも…だいぶ古そうだね。
山口:これがどうしたの?
恒田:見てわかるじゃん!!宝の地図だよ。
菊池:じゃあ、ジュース買ってくる。
天堂:俺はお茶でいいよ。
恒田:ちょっと…え?驚かないの?
須藤:驚くもなにも…古いし地図にしてはざっくりしすぎて…
山口:子供が書いたみたいだしね…
恒田:誰も信じてくれないの?ここの地図に☓があるんだよ?間違いなくお宝があるんだよ。宝の地図って言えば☓じゃん。
沖田:漫画の読みすぎだな。
山口:ちなみにどこで見つけてきたの?
恒田:千寿寺。
須藤:千寿寺?あのボロい寺の?
恒田:そう。そこの住職から貰ったの。
山口:あそこはまだやってたの?
恒田:ばあちゃんに掃除をするから連れて行かれて、帰りに住職がくれたの。
沖田:何か…それって怖くないか?お寺にあった地図って…やばい匂いしかしないぞ。
天堂:そうだね…呪いの〇〇みたい…
恒田:呪いだったら、さすがに渡さないでしょ。うちでは手に負えないから誰かに渡そうって?ヤバすぎじゃん。
山口:確かにね…(後ろに下がる)
恒田:ねぇ?どうして下がるのさ。
沖田:なんとなく…こっちに来ないで。呪われたくないから。
須藤:バリア〜!!
山口:懐かしいね。じゃあ、俺もバリア〜!!
沖田:これでツネは誰にも近づけられなくなったな。
恒田:なんだよ。じゃあ、俺一人で行ってくるよ!!もしお宝があったとしても分けないから。
須藤:そこは分けてよ。
恒田:絶対にヤダ。俺だけのものにする。天堂は付いてきてくれるよね?
天堂:え?俺?まぁ、俺は呪いとかあまり気にしないから別にいいけど。
恒田:じゃあ、天堂は決定ね。スー(須藤のあだ名)とヤマ(山口のあだ名)はこないんでしょ?だったら、俺らで分けようね。
沖田:ちなみにいつ行くんだ?
恒田:土曜日。
沖田:マジか…ちょうど空いてるんだよ。
須藤:俺も空いてたわぁ。
山口:俺も。
恒田:菊ちゃんはどうだろうね?
ガラガラ…
菊池:買ってきたぞ。
沖田:タイミングバッチリじゃん!!菊ちゃんって今度の土曜って用事ある?
菊池:土曜?別に無いけど。
沖田:じゃあ、決定で〜す。菊ちゃんも参加です。
菊池:え?何が?何の話?
恒田:全員参加って事だね。楽しくなってきたね。冒険の始まりだ!!
菊池:だから、何の話だよ。説明をしろ!!
沖田:かくかくしかじか…で。
菊池:マジで?大丈夫なのかそれ?
恒田:まぁ…大丈夫じゃない?昔のように冒険しようよ。
菊池:まぁ、暇だからいいけどよ。
恒田:じゃあ決定だね。土曜日駅に8時半に集合ね。ちなみにお菓子は1人1000円までです。税抜きです。
土曜日
沖田:おはよ〜。
須藤:おはよ。
菊池:ういっす。
恒田:おはよう。みんな早いね。やる気満々じゃん。
山口:集まったけど、これからどうするの?
恒田:まずは作戦会議をします。
天堂:どこで?
恒田:会議をするって言えば…
沖田:言えば?
菊池:学校とか言わないだろうな。
恒田:俺達の秘密基地だよ。
須藤:懐かしいね。まだあるのかなぁ?
山口:どうだろうね。最近あっちの方通ってないからわからない。誰か知ってる?
天堂:わからないなぁ。無くなってるんじゃないか?
菊池:そうだな…もう何年も経ってるからなぁ…更地にされてるかもな。
恒田:とりあえず行ってみようよ?久々に。
沖田:ヤベ…ちょっとテンション上がってきたかも。
須藤:そうだね。あったらテンション爆上がりになるよ。
山口:ちなみに道覚えてる?
天堂:ちょっと微妙だな。
菊池:俺も…小学校まで行けば…わかると思う。
恒田:とりあえず小学校まで行ってみようよ。ミッション1『秘密基地を探せ』開始〜!!