食われる側と食う側
今更だが、サブタイトル意味わからん。ほかにいいの思いつかんけど
寒い...体はあったかいのにフトコロが寒い。
------------数時間前----ーーーーーーーー
「なあシラリア、今日、てか今、食べたいものとかある?」
「ん~この国でおいしい店といえば...あ!ちょっと高いけどすっごくおいしい店
があるよ!]
今思えばこんなことをシラリアに聞いたのが間違いだったと思う。
今まで勇者としてたくさんお金を稼いできたシラリアと、城の外に出て
少し歩いたところにある貧乏な村出身の俺とは高い店と安い店の基準に
明確な差があることになぜ気づかなかったのだろうと今も後悔している。
シラリアに連れていかれたのはちょっと大通りを避けたところにある、
少し静かな、でも高級感のある雰囲気のある店に連れていかれた。
他国に行くことなんてめったのないことで、しかも高い店にも入ったことが
ほとんどないような俺は、先に値段を聞いておくべきだったととても後悔している
「…おいシラリア、ここのメニュー、なんかバグってないか?
桁が一つ多いように感じるんだけど…」
「え?気のせいじゃない?私ならもっと払ってもいいくらいに美味しいのだけど…」
ハンバーグのセットみたいなので銀貨70枚とかバグってるだろ!普通もっと…
と言いたいところだが今回はシラリアが活躍したし、なんかシラリアが少しは自分から出す
とか言うからなんかどうでもよくなってきた。
そして久しぶりのハンバーグである。値段の割には小さい気がしたが
前にハンバーグを見たのが三年以上前なのでどれぐらい大きかったかすら覚えてない
まぁ、これぐらいの大きさだと思い込もう...
と、いう感じでぼっくられた感があったが、おいしいものを食べられて幸せでもあった。
今後どうやってお金を稼ごうか?と考えながら、街を見て回る。しかも拠点とかもないから宿代分も増やしておかなければいけない。
「あの~、もしかして勇者様ですか?」
後ろから声を掛けられる。
俺はすぐさま戦闘態勢に入り、相手をうかがう。
シラリアも警戒する
「あ!あの、ちが、違うんです!危害を加えるつもりはありません!」
嘘をついている可能性が消えない限り注意深く、観察する。
よく見ると、服はボロボロで、武器も持っていない、しかも手を挙げ、震えている。
「要件を言え。」
冷たく言い放つ。
多分訳ありなのだろうが、犯罪者として逃げている身である以上、これほど怪しいことはない
「は、はい、私はサンドフォード領、メルヘーム・サンドフォードです。メルとお呼びください。
そして勇者様方にお声をかけたのは私の領に、魔王軍の幹部が攻め込まれている事態で、国の兵士が応援に駆けつけてくれるも
敵が強く、少しずつ領地を取られているのです…」
「なるほど、それで俺たちに頼みに来たと...わかった!その話受けよう。ただし、こちらから条件がある。
お前さん領主なんだろ?なら俺らに住む場所をくれ。毎回、宿代とられるか、野宿かの二択なんだ。」
「全然問題ないですよ!むしろ魔王軍の脅威が消えるならそれぐらい問題ないですよ!」
なんとあっさりと住む場所が決まった。結構深刻だったから拠点ができるのはありがたい。
なんかシラリアがブーブーと何か言ってる気がするがどうでもいいことだ。