焼肉のタレとチンピラ
Pagesで書いているのですが振り仮名が反映されてなさそう。_(┐「ε:)_
ここのお肉…すげぇ美味い!やっぱり高いだけあるのか、お肉だけで無くタレの種類も多いし、どれも凄くおにくに絡み付いて美味い!
「ここのタレ、ものすごくおいしいですね!」
とシラリアも言っている。でもそろそろお腹いっぱいになってきたな。
「なあ、シラリア俺、そろそろお腹いっぱいになって食べれなくなりそうなんだがお前はどうだ?」
「私もです…」
あ、なんか食べ過ぎて気持ち悪くなってる顔だな。
「大丈夫か?吐いてきた方がいいんじゃねぇの?」
そう気持ち悪い時は吐くのが一番なのだ!(おばあちゃんの言葉)
「はい、ちょっと行ってきます…」
すぐに治るといいんだがな。
数分でシラリアが戻って来た。
「スッキリしました〜」
「じゃあお金払って帰りますか!」
…「今日の焼肉美味しかったな。」
「はい!今回はありがとうございました。最近ずっと外で魔物と戦っていたのでおいしいもの食べれていなかったんですよー」
そういや、最初に会った時も魔物と戦ってボロボロだったな。やっぱり勇者となると生活面での不自由が出てくるのだろうか?
「そういやさっきからあのチンピラがこちらをにらんでますけど大丈夫ですか?」
あ?チンピラ?ああ、あの柄の悪い人達ね、っておい!絶対目をつけられたよな、これ!流石に俺が絡まれると後々面倒くさいからなぁ。
「よし!シラリア、帰るぞ!」
「え⁉︎まだ回りたいとこあったのに〜」
「いいから早く来い!あんな感じの連中に絡まれると後々面倒なんだよ!」
「そりゃぁそうだけど…蹴散らせば良くない?」
「俺がダメなの!わかった?」
「ほ〜い」
俺たちは急いで帰ろうとする。もしこの国の中に勇者選考会の人たちと繋がっている人がいたら間違いなく…
今はそんなことを考えている暇はない。あの連中をまかなくては、
「ウッ…走ったらまた吐き気が…」
「お、おい大丈夫か?シラリア、休むか?」
と言っても休む場所も暇もない。やっぱり戦うしかないのか?だったら…
「シラリア!も少し走れるか?」
「い、いや、無理そう…」
「そうか…」
なら使うしかない俺のスキルを…もし戦うとするのならどうせバレるのだ。あのチンピラどもが勇者選考会の奴らとか関係ねぇ!
スキル『転送』
このスキルは自分が指定した物を自分が指定した場所、または物の近くに飛ばすことができる。ただし飛ばすことができるのは自分が触れたことのある物のみ。これの応用でオーガの頭を触り指定することで頭を飛ばす。そうすることによって胴体と頭を分けることもできる。結構優れているスキルだと自分でも思う。
俺たちは家まで飛んだ。人前でスキルを使ったので当分あの国にはいけないだろう。
「どうして、どうしてあなたがスキルを使えるの?」
シラリアが聞いてきた。俺は迷った、自分のことを話すかどうかを…
「俺は…勇者選考会から逃げたんだ。俺は勇者の子として育てられた。けど色々あって逃げ出すことになったんだけどね。だから勇者選考会は俺のことを魔人の子として今も指名手配されている。今までゴメンな。こんな大事なこと黙ってて。」
シラリアは何も言わない。ただ何か考えているようだった。そしてシラリアが聞いてきた。
「あ、あの、もしかしてあの事件の生き残りですか?」