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Fortune-teller2  作者: marimo
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祖母の希望1

 おばあさんから連絡があった。会いたいと言われても、困るために断ったら、

「この間のところで待っているから」と言われて驚いた。

「え、でも」

「この間、会えてうれしかったから。また、お話したいわ」と嬉しそうだった。とても、嫌とは言える雰囲気ではなかった。

 

 祖母としばらく話をしていた。祖母は楽しそうにしていて、それを見ながら話をしていた。祖母と言う存在の人はドラマの中だけのことだったために、なんだか不思議な感覚だった。

 かなり経ってから、

「真珠ちゃん、家に遊びに来てほしいと思っているの」と言われてしまったけれど、断ったら、

「どうして?」と聞かれた。表情がさみしそうで、かなり困ったけれど、

「すみません」と頭を下げた。

「お姉さんの方は遊びに来てくれたけれど」と言われて驚いた。祖母はかなり戸惑った表情だったので、

「姉がなにか?」と聞いた。

「え、ああ」と言葉を濁していた。

「あの子は……さすがにね」さすがになんだろう?

「でも、真珠ちゃんなら大歓迎よ」

「はあ、でも」

「もしも嫌じゃなかったら、あなた、是非、遊びに来てね」

「はあ」としか言えなかったけれど、

「でも、行かないほうがいいと思います」さすがにそう言ったほうがいいだろうと思い、口に出してみた。

「あら、どうして?」

「だって、私の家族のことは、そちらの家では……」祖母が困った顔をした後、

「あなたなら、大丈夫よ。あの子の子供ですもの」

「はあ」と言ってから、あれ、でも、さっき、姉の時は……、

「とにかくね、一度、遊びに来てほしいの」

「困ります」

「どうして? できれば、あなたがうちの子になってくれたらうれしいのに」

「は?」言っている意味が分からなくて見てしまったら、

「あなたを引き取りたいって思っているのよ」と嬉しそうに言われてしまった。

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