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Fortune-teller2  作者: marimo
35/68

炎上タレント5

「疲れる人たちだったなあ」

「お前がいけないんだろうが」

「だって、インチキだとまで言われたんだよ。言いたくなるじゃない」

「ほっといても、あのタレントは、二度と這い上がれないよ」と冷たく言い放ったので、

「ほら見なさいよ。自分だって、分かってるじゃない。化粧品のCMって、無理だと思うよ」

「そう言っても、分からないよ。彼女たちは勘違いしているからね」

「勘違いって?」

「脚光を浴びたのなんて、かなり前だ。結婚して、夫と二人で共演したりして、稼いできたけれど、知名度なんて低いしね」

「夫って誰?」

「売れない俳優。有名時代劇に出たので、知名度は一応ある程度。ただし、人気はさほど出なかった。時代劇に出ていたから、年齢が上の人は一応知っているかもしれない。そのために、夫婦共演で色々な番組に出ることが出来た程度。夫婦ともに芸能人と言う組み合わせは結構あるから、それだけでは長くは続けられないから、焦りがあるんだよ。ただ、何かとお騒がせタレントとして、別の意味で脚光を浴びているから、注目度があると勘違いしているんだ」

「え、どういう意味?」

「ギショちゃん」といきなり言われて黙っていたら、

「その分だと知らないな」

「なにを?」

「彼女のあだ名」

「え、あだ名なの?」

「そう呼ばれているんだ。問題発言を繰り返し、取り繕う発言でごまかそうとして、それが全て嘘で塗り固められているために、さらに、事実が出てきたりする。あまりに嘘をつくから、ギショちゃん」

「変わった名前の付け方だね」

「本名から来ているんだよ」

「本名って、あ、そう言えば振り仮名がふってなかったから読めなかった。あの名前って、どう読むの?」

「ギショウチグミ」

「えー、何、その名前」

「そう言う反応をされるのが嫌だからこそ、非公表なんだろ」

「わたしの名前は馬鹿にしてたじゃない」

「だから、自分の名前を気にしているから、他の人の名前を馬鹿にするものなんだよ」

「意味わかんない行動だね」

「そういうものだ。自分が言われたくない部分ほど、人に言う。そう言うタイプだ。名前の件は、相当のコンプレックスがあるらしいぞ」

「なんで?」

「ギショウって名前。インターネットなどで、本名がばれてしまっている。ギショウと言う響きから、『偽証』、『偽の証』そんなあだ名さえつけられているために、スタッフから、そこには触れないように言われていたんだ。同時に彼女が何を言っても聞き流してくれって、ごきげんを損ねるとうるさいと評判の親子らしい」

「スタッフ、そんな態度には見えなかったよ」

「そんなもんだよ。スタッフが浮かれていただろう? 確実だって」

「あ、そう言えば、浮かれていたね。何が確実なの?」

「数字」

「数字って?」

「視聴率だよ」

「ああ」

「視聴率アップが確実になりそうだから、喜んでいた」

「ふーん、どうして?」

「話題の人物が出ているから」

「でも、彼女はトラブルメーカーなんでしょ?」

「だからだよ。トラブルメーカーが何を言うかは注目される」

「は?」

「そういうことだ」

「わからないなあ。トラブルメーカーの言うことって、なんで注目されるのよ」

「お前のクラスのトラブルメーカーはいないのか?」

「いるけど」

「そいつは問題を起こしまくっているだろう?」

「そうだね」

「それは話題になりやすくないか?」

「なりやすいね」

「そういうことだ」しばらく考えてしまった。

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