6章 ステータス
ペルセポネは、ギフトの説明をはじめる。
「”ギフト”とは、魔物などを倒した時、入手することが出来る物品などのことじゃ」
「お主にわかりやすく説明すると、RPGゲームなどのドロップアイテム(敵を倒した時に入手出来るアイテム)の事じゃ」
ペルセポネは、地球人のショウがわかりやすいようにゲームを例えにして説明をする。
「そのギフトからは、どんなものが入手できるんだ?」
「うむ、基本的には倒した魔物の毛皮、肉、骨、牙、角、経験値、などじゃ」
ペルセポネは、ギフトの基本的な中身をショウに説明する。
「最初の五つはいいんだけど、経験値って何? レベルとかが上がるの?」
ショウは、ペルセポネに経験値の説明を求める。
「うむ、正解じゃ、では、ギフトの説明の次は、ステータス、スキルの説明じゃ」
「ステータスとは、自分の強さを数値化したものじゃレベル一の場合人間の平均は約百、異界人の場合約二千じゃ」
ペルセポネはなるべくわかりやすいように説明をする。
「どうやったら、そのステータスは見ることができるんだ?」
「簡単じゃ、”ステータス”っと唱えるだけじゃ」
ショウは、ペルセポネの言うとおりに唱える。
「ステータス」
すると、ショウの目の前に半透明の板が現れた。
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名前 ユキムラショウ 種族 異界人
性別 男 年齢 十七 レベル 一
ステータス
体力 一〇〇
魔力 四,〇〇〇
筋力 五〇
防御 五〇
魔法力 一,〇〇〇
俊敏 七〇
・パッシブスキル
言語翻訳 Lv五 魔力成長 Lv五
魔力適正 Lv六 万能戦術 Lv七
・アクティブスキル
火属性魔法 Lv一 水属性魔法 Lv一
風属性魔法 Lv一 地属性魔法 Lv一
闇属性魔法 Lv一 光属性魔法 Lv一
鑑定眼 Lv一 魔力感知 Lv一
収納箱 Lv五
・特殊スキル
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「ペルセポネ、異界人の平均っていくつだったけ?」
「む? 異界人だと、体力、魔力、筋力、防御、魔法力、俊敏、この六つがそれぞれ、平均、二千じゃ」
ペルセポネはショウの質問に怪訝な顔をする。
「ペルセポネ、お前、俺のステータス見えるか?」
「ショウが妾にステータスの閲覧を許可すれば見えるのじゃ」
ショウはペルセポネの言うとおりにしてステータスの閲覧を許可する。
すると、
「な、何なのじゃこれはあぁぁああ!!!」
あまりにも驚きすぎて、ペルセポネが絶叫する。
対してショウは、
「え? ペ、ペルセポネ俺のステータスなんかおかしかったか?」
現状が理解できず、小首を傾げる。
ショウの問いかけに気づき、落ち着きを取り戻したペルセポネは、ショウに説明をはじめる。
「良いかショウよ、お主のステータスは六つ中四つが平均以下のゴミのような数値じゃが、魔法の適性が尋常じゃないのじゃ」
「ゴ、ゴミ……」
ショウは、ペルセポネの言葉に少し傷つきながら、ペルセポネの説明を聞く。
「まず、ステータスのいずれか一つが(ショウの場合魔力)四,〇〇〇を超えることは、よくあることじゃ、しかし、最初からいくつものスキルを持っているのは、普通ではないのじゃよ」
「え! マジで!」
ショウは、生まれた時から、平均だった為、普通では無いと言われたのがとても嬉しかった……だが。
「まぁ、お主のステータスは、異界人の平均より低いがのう」
「え……?」
「だって、一〇〇+四〇〇〇+五〇+五〇+一〇〇〇+七〇÷六で割り切れない為、小数第三位未満四捨五入すると、お主の平均は、八七八.三三三じゃ」
上げて落とすとは、まさにこの事。
「しかし、お主の場合、最初からスキルを習得していたからスキルをプラスして、平均二〇〇〇といったところかのう、本当、お主は普通じゃのう」
ペルセポネの言うとおり、ショウは普通、その為足りないのであれば、他の所で補う事で普通に修正する。
「え? スキルを最初から持っているのっておかしいことなのか?」
「うむ、普通、異界人は最初、言語翻訳しか持っておらんぞ」
「え?……俺、言語翻訳除いて十二のスキル持ってるぞ……」
「まぁ、お主はあれじゃな、魔法チートじゃ」
「そうだな、魔法に特化しているって考えれば良いよな」
ショウは、魔法しか取り柄がないことを、魔法に特に特化していると、前向きに捉えた。
「ああ、今更じゃが、それぞれのステータスについて説明をするぞ、”体力”これは、自身の生命力じゃ、RPGゲームで例えると、HPじゃ、これが無くなると、死亡してしまうから気をつけるのじゃ」
「”魔力”これは、魔法を発動させるために必要なエネルギーの事じゃ、”筋力”これは、まぁ、そのままの意味じゃ、筋力が高いと物理攻撃の威力が増加するのじゃ、”防御”これは、相手から受ける、攻撃、状態異常(毒、麻痺、気絶など)への耐性じゃ、”魔法力”は、魔法発動の際の魔力の燃費を表しておる、これが高いと魔法発動に必要な魔力が減少するのじゃ、”俊敏”は、速度に関係しておる、これが高いと、移動速度が上昇、など、速度に関係しているのじゃ」
ペルセポネは、怒涛の勢いで各種ステータスの説明をする。
「何か、質問はあるかのう?」
ペルセポネがそう言うと、ショウは、ペルセポネに質問をする。
「魔法力の”魔力の燃費”ってなんだ?」
ショウは、今後自分が最も使うであろう、魔法についての説明を聞く。
「うむ、まずは、魔法の発動条件からじゃ、魔法を発動させるには、さっきも言った様に、魔力を必要とする、その際に通常は魔法発動に必要最小限の魔力を消費して魔法を発動するが、魔法力が高い場合、必要な魔力量が減少するのじゃ」
「つまり、魔法力が高いと、魔力のコスパで良くなるって事か?」
ショウは、自分の解釈の仕方が合っているか、ペルセポネに確認をする。
「うむ、その解釈の仕方であっておるぞ」
ペルセポネはショウに肯定する。
「じゃあ、次に、魔法の攻撃力って何で決まるんだ?」
ショウの質問に、ペルセポネは、
「うむ、いい質問じゃ」
と、言い魔法の攻撃力について説明をはじめる。
「魔法の攻撃力は、その魔法に込めた魔力量に比例して、威力が増加するのじゃ」
ショウはもっと難しい説明が来ると思っていたのでつい、
「え? それだけ?」
と、拍子抜けする。
「うむ、それだけじゃ、じゃから、魔法力が高いと、魔力のコスパも良いだけでは無く、高威力で魔法を発動する事が出来るのじゃ」
「あ、あと、魔法攻撃と、物理攻撃はどっちも防御で防げるのか?」
「物理攻撃に関しては、防御で防げるが、魔法攻撃は、魔力+防御÷二で魔法防御力じゃ」
ショウは、頭の中で計算をする。
「じゃあ、俺の魔法防御は、二,〇二五って事か?」
「うむ、そう言う事じゃな」
「他に質問はあるかのう?」
ペルセポネは、質問に質問する。
ショウは、ずっと気になっていた事をペルセポネに聞くことにした。
「ペルセポネ、お前のステータスってどうなっているんだ?」
ショウの疑問にペルセポネは、
「そういえば、どうなっておるのかのう」
と、言う。
「確かめてみるかのう」
「ステータス」
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名前 ペルセポネ 種族 神
性別 女 年齢 ??? レベル ???
ステータス
体力 六〇,〇〇〇
魔力 三〇〇,〇〇〇
筋力 九,〇〇〇
防御 七,〇〇〇
魔法力 七〇〇,〇〇〇
俊敏 八,〇〇〇
・パッシブスキル
鑑定不可
・アクティブスキル
鑑定不可
・特殊スキル
鑑定不可
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「お前のほうがチートじゃねーかよ!」
作者(山口)は、最近VTuber(ホロ○イブ)の沼にハマったので、更新が2、3日に一回くらいになるかもしれません。
作者 (オタク)の無理の無いペースで更新していきます。
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