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動画投稿者の回想  作者: 暇人 半霊
2/2

幻想入り

ようやく幻想入り・・・か。1000文字しかないのですぐに読み終わっちゃうと思うけれど。

そう、あれは・・・。もう、何時のことだったか忘れてしまうぐらい昔のことだったんじゃないか。俺、矢沢広が、まだ現実世界に居た頃の話だ。つまらないかもしれないが最後まで聞いてくれたらうれしい。


空には雲が広がっている四月の変わりやすい天気の一日の出来事だった。まだ、新学期は始まっていない春休みで、俺は、高校二年生になるはずだったんだ。そう、なるはずだったのだ。


母親は働いていて家には居ない。父親も死んでしまったから、家には誰もいない。そんな誰もいない家の誰も居ないはずの部屋に俺は入った。(んまぁ、これでも動画投稿者なんだ。編集ぐらいちゃんとしないとな。)


「はぁ、編集めんどいなぁ」

誰もいない部屋に声が響く。そして、思いつく。


「そうだ、今日は生放送をしよう!」

誰も聞いていないのに、そう叫んだ。あまりやる気にはならなかったが、編集をするよりはマシだ。パソコンを起動する。ウィーンという小気味いい機械音が部屋に響き渡る。


「なんでこんなに俺の部屋ってバカみたいに広いんだろう。」

まぁ、一人息子だもんな。こういうとこって、一人息子ならではの特権なのかもしれない。


・・・兄弟が欲しいとは思わないが・・・


「マイクは何処いったかな・・・。」

パソコンとマイクを接続する。重い気持ちを流すように、窓から風が吹いてくる。俺の家は、川の隣にある。だから、窓を開けておくと風が入ってくるのだ。冬はとても寒くなる。


「よし、これでいいかな。」

ようやく準備が整った。生放送、開始っと・・・。


生放送の開始ボタンを押したときに、俺は今まで感じたことのないような衝撃を背中に背負った。視界が揺れ、その後、俺は崩れるように倒れた(のだと思う)。


そう、俺は後ろから何者かに刺されたのだ。俺は薄れゆく意識の中で、相手の顔を見た。


(なんか見覚えがあるなぁ・・・。)


このことを口には出せず、俺の意識は飛んでしまった。




俺の意識が飛んでから、俺の中ではすぐに目が覚めたと思った。


今の時代では珍しい(少なくとも俺の家の周りにはない)人の足で押し固められた風の道の端に俺は転がっていた。まったくもって理解ができない。

「いてて・・・。」

そう言ってみたものの痛くは無い。


周りを見渡してみる。時代が何百年か戻ったような感じの風景だ。江戸時代ぐらいかな?江戸時代ぐらいの里か・・・。ん?江戸時代ぐらいの里?江戸時代ぐらいの里・・・。人里・・・。


「幻想郷だ!」

誤字脱字は仕様DA!

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