私は貴方を
私は貴方を恨みます
すべてを見透かす黒い瞳に
狂おしいほどに美しい首に
見つめられたいと思うのも
もっと触れたいと思うのも
すべて貴方のせいなのです
私は貴方を慕います
細くしなやかなその四肢に
寂しげに濡れたその睫毛に
強く抱きしめられたいのも
苦しくなってしまうことも
すべて貴方のせいなのです
私は貴方を「」します
すべて溶かす程熱い体躯に
朱く染まった頬と唇に
もっと触れたいと思うのに
体温を直に感じたいのに
私と貴方では叶いません
だから私は白い服を着て
顔を朱に染め「」します
雪の降る幻想の彼方で
永遠に貴方を恨むために
永遠に貴方を慕うために
藍色の天井の真下で。