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妖刀に魅入られしスケルトン 〜迷宮を支配し、無敵の軍勢を率いる《最強》の剣魔王〜  作者: 銀翼のぞみ
三章

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九十話 戦力拡大の旅へ

 翌早朝、エルフの里にて――


「すまんな、マリナ。戻ってきたばかりだというのに」


「大丈夫よ、旦那様。少し寂しいけど、これも旦那様の新たな武勲の為だもの」


 エルフの里の門の前でそんなやり取りを交わすサヤとマリナ。


 今回はサヤ、シグレ、アリサ、グランペイル、そしてフランのチームとの旅となる。

 前回のナツイロ王国の時とは違い、今回の旅の目的はバカンスではなく戦力拡大なので、マリナはお留守番というわけである。


「サヤ様、お気をつけて行ってらっしゃいませ!」


「ミノ、里の守りは任せたぞ。そして、いざという時はお前たちを呼ぶかもしれぬ」


「サヤ様のお役に立てるのが俺たちの喜びだぜ!」


「ドラキュリア、お前も頼んだぞ」


「ハッ! お任せください、我が主人よ!」


 ミノとドラキュリアとそんなやり取りを交わすとサヤ。

 最後にマリナとハグをすると、ヴァルカンの馬車でまずは港のある都市リューインへと移動を開始する。


「ま、またそんなところを見せつけおってからに……♡」


「お母さまとご主人様、ちゅーまでしちゃってます……♡」


 相変わらずのシグレとアリサである。


 ◆


 リューインへと移動するその途中で――


「そういえば……サヤ、不死者ノ王になって何か体に変化などはあるのですか?」


 馬車の向かいの席からフランがそんな質問をサヤにしてくる。


「体の変化か。まだ詳しくは調べていないが、いくつかのスキルが進化を遂げたようだ」


「スキルの進化ですか、ただでさえ強かったのにさらに……あなたはもう私では足元にも及ばない高みにいるのかもしれませんね」


「どうだかな、それに前回あのような結果になったのは、単純にフランとドラキュリアの相性が悪かったのが大きいであろう」


 サヤの言葉にフランが「うっ……」と表情をわずかに歪める。


 単純な実力で言えば、ドラキュリアよりもフランの方が上手であっただろう。

 しかしドラキュリアには対神聖属性にこれでもかと特化した秘術を持ち合わせていた。

 あとで聞けばあの力――《不死者王ノ万魔殿》はドラキュリアの固有スキルだということだった。


 スキルには下級、中級、上級、超級、古代、そして固有と、六つの種類がある。

 先のスキルはドラキュリアしか持っていないものであった上に、フランに対してこれでもかと弱点特効になってしまっていたのだから、あのような結果になるのも無理はなかろう。


「大丈夫だ、ご主人。次で挽回だ」


「そうにゃ! フランちゃんはSランク冒険者にゃん!」


 そんなふうに馬車の御者席から励ますダークとヴァルカン。何やらいつもより気に満ち溢れているような気もする……がサヤは特に理由を聞かないでおくのだった。


 ちなみに、グランペイルはサヤの膝の上でスヤスヤと寝息を立てている。


「Sランクといえば……サヤ、改めて昇級おめでとうございます」


「む? ああ、これのことか」


 フランの言葉に頷きながら、首から下がった金剛石で出来たタグを指で揺らすサヤ。

 そう、サヤは先のクエストでドラキュリアを下したことを評価され、ナツイロ王国のギルドでSランク冒険者として認定を受けたのである。


「いずれその頂に到達するであろうと思っておったが、まさかここまで早くにとは思っていなかったのじゃ」


「さすがご主人様です!」


 サヤの左右の席で盛り上がるシグレとアリサ。サヤ以上に、彼の実力が認められたことが嬉しくて堪らない! といった様子だ。


 そんなこんなで馬車に揺られながら過ごし、その翌日に一行は都市リューインへと辿り着くのであった。



 ◆


 馬と馬車を預かり所に頼んで少し――


「ふむ、この都市はいつ来ても綺麗だな」


 白塗りの建物、整理された道、都市中を流れる透き通った水路とその流れに浮かぶゴンドラの数々、美しき水の都の姿に、普段は景色など無頓着なサヤさえも感心してしまうほどだ。


「サヤ様、まずは船を確保するんだよな?」


「ああ、その通りだ。グランペイル」


 都市の道を歩きながら、胸に抱いたグランペイルとそんなやり取りを交わすサヤ。

 グランペイルはサヤの抱っこを独り占めできていることにご満悦な様子だ。


「おい、あとで妾と代わってもらうからな!」


「ふんっ、猫は黙っていろ」


「な!? あとで妾との上下関係をわからせてくれる!」


 フランの胸に抱かれたダークとグランペイルが口喧嘩を始める。


 ヴァルカンは「相変わらずにゃね〜」などとのほほんとしているが、道ゆく人々は猫と犬の姿をしたダークとグランペイルの口論を聞き「ね、猫と犬が!」「しゃべってる!?」などと驚いた様子を見せている。


 その他にも「いや、しかも飼い主が二人ともSランク冒険者じゃないか!」「す、すごい、英雄の連れているペットはやっぱり特別なんだな〜」などと変な納得をした会話まで聞こえてくる始末だ。


「ふふんっ! 皆、サヤのことを尊敬の眼差しで見ておるな」


「当然です! ご主人様は素晴らしいお方なんですから!」


 なぜかシグレとアリサがドヤ顔をしている。

 その際に仁王立ちした二人の大きな二つの膨らみが、ぷるるん! と震えて道ゆく男たちの視線を釘付けにしたりするのだが、それはさておく。

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