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空飛びたい日もある
…スマホに目をやるとメールが来ていた。
「この度は弊社の面接をお受けいただき…」
ここまで読んでそのメールを削除した。
どうせその先は分かっている。
OINORIだ。OINORI。
チクショー。俺もお前らが地獄に落ちるように祈ってやるよ。そう思いながら目を瞑り手を合わせると2秒後に爆音でクラクションが鳴らされた。
ドンッと鈍い音がし、気がついたら俺の体は空を飛んでいた。
「あ、死んだ。」
空を飛びながら俺は思った。
だがしかしなにかおかしい。いつまで経っても体が地面に落ちないのだ。そればかりかどんどん上空に体が向かっている。
「ワイほんとに空飛んでるやないかーーーーーーーーーーーい!!!!!」
〜Tsuduku〜