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僕を忘れないで…  作者: みー
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君との思い出

今死にそうな彼と、過去の話(思い出)が、交互に書かれています。

分かりにくくてごめんなさい。

しょっちゅう視点が変わりますが許してください


今日は僕と君が出会ってから3年が経った日。

そして…僕が死ぬ日…。



────────────────────



僕が死ぬきっかけとなっただろう日は今から一年前だった。


その日、僕は彼女の家に行ってお泊まりをする約束をしていた。

彼女と1日過ごせることに心を弾ませて、

彼女の家のドアノブをひねって中に入った


「やっほ〜!遊びに来たよ〜」


玄関からそう叫んで部屋に上がると、

「もう…インターフォンくらい押してよ〜」

と言われてしまった

けど、そんな彼女の顔は少し嬉しそうだった



部屋に入ると甘いいい香りがした。

「美味しそうな匂いするね!」


すると彼女が「もう分かってるくせに!」

といって、僕の前にケーキを出してくれた。


「和!1日早いけどお誕生日おめでとう!」


───────────────────


そうだ。

今日は…僕の誕生日だったんだ…。


何故そんな日に死のうとしているのかって?


俺だって死にたくなかった…


嘘…死にたいのに死ねないで今まで生きてきていたのだった




───────────────────


目の前に出されたケーキを見て、僕はうれしくて泣いてしまった。


「もう…泣かないでよ…」


彼女が僕の頭を撫でながら哀しそうな声で言った。


「ごめんね…お前の気持ちが嬉しくて…つい…」


「そっか!」


彼女は嬉しそうににこにこ笑いながら

「ケーキ…食べてくれる?…」

と聞いてきた。


「もちろん!」


そう答えてケーキを頬張った。

ケーキはうっすら苺の甘酸っぱい味がして…

ふわふわでとても美味しかった。


「ありがと!とっても美味しい!」


彼女にお礼を言うと顔を真っ赤にしてはずかしそうにこっちを見つめていた。



少し彼女の家に行った時間が遅かったので、二人で残りのケーキを食べてお風呂に入った。


その後に色々な話をしたり、くすぐりあったりしながら布団に入った。

彼女を後ろから抱きしめると

「恥ずかしいよ…」

と可愛い声で僕の耳元で囁いた

それがとても可愛くて…

彼女を壊れそうなくらい強く抱きしめて、頬にキスをした。

「おやすみ…」

そう言って僕は眠りについた。


─────────────────────


あの幸せな日々がずっと続けば良かったのに…

僕はそう思いながら屋上から片足を差し出した。


そんな僕を止めるように向かい風が吹いて…

よろついて後ろにさがってしまった。

僕は足が震えてそこから動けなくなってしまった


まぁ…そんなことしなくても…





僕の余命は…







あと一時間…


────────────────────


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