七杯目
本当は七夕の日に投稿したかったけど遅刻しました。
七夕回です。
「雨か……」
「雨だね」
「なら今日は会えないわね」
「え? もう会ってるけど?」
「いや、あーちゃん氏、今日が何月の何日か分かってるでござるか?」
「七月七日、午後三時十七分をお知らせします」
「そう、七月七日でござるよ」
「そうでござるで候。それが?」
「いや、今日。七夕じゃん」
「あ!! そうだった!!」
「うっさ、彦星もドン引きだわ」
「私は織姫か」
「可愛いけどね」
「えへへ~、りんちゃんの八倍は可愛いよね」
「普通の女子高生なら『そっちの方が可愛い』とか言うけど、やっぱあーちゃんは違うね」
「だしょ!?」
「昔の人か」
「だしょ!?」
わんこそぼおか(以下略)
「そういや、短冊にお願いごと書いた?」
「書いたよ~! りんちゃんは?」
「書いたけど、大したものじゃないし」
「いっせーのせ。で見せ合お?」
「いいけど」
「「いっせーのっせ!」」
「どれどれ……『今年は身長が伸びますように』か」
「りんちゃん、そうきたか……」
「なんか……パッとしないわね」
「ん? なんで?」
「普通、彼氏欲しいとか書きそうだけど」
「とりあえずりんちゃんは全国の女子高生に謝ろうね。あと牛乳を飲もうね」
「私の見たんかい!」
「そりゃ見るでしょ! 見せ合った仲だし!」
「何か響きおかしくない!?」
わんこそばおかわり!
あいよー!
因みに僕は今年短冊にお願いごとを書いてません。
あーちゃんと同じように七月七日が七夕だってことをすっかり忘れてました。
というわけで、電子短冊を電子の波に流そうと思います。
「全国のリア充の彼氏の方に鳥の糞が直撃しますように。できれば顔に」