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音のない世界  作者: 横須賀かもめ
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別れがあれば出会いもある⑧

昨日の通夜に続き、たくさんの方に来て頂いている。

近所の人、道場の教え子、合気道関係の人と本当にたくさんの人が来てくれた。

それに加え、森田君と雨竜雷の姿があるのが驚きだった。

喋りかける訳にもいかず、森田君とは目で合図をしたぐらいだ。




 昨日と同じ挨拶をし、告別式が終わり出棺に移る。

 ここからは、火葬場で火葬・骨上げを行なうらしい。

 火葬場には、参列者全員でという訳にはいかないので、親族と親しい間柄の人だけで向かう事になる。

 霊柩車とマイクロバスに別れて向かう事になった。

 僕たち家族と、泰斗とまさみ。




 それに佐伯さん夫婦と恵家族にガリクソンに加え祖父ちゃんの友人数人、それに森田君と雨竜雷が加わるカオス状態のマイクロバス車内となっている。

 森田君とは、火葬場に向かう前に少し話した。

 「わざわざ来てくれてありがとう」と言うと、すかさず「当たり前じゃん。大丈夫?」と心配までしてくれた。




 話してたら、火葬場まで行くと言い出したので、止めたけど「お別れはしなきゃ」という事を聞かず、マイクロバスに乗り込んだが、大丈夫だろうかと、霊柩車に乗りながら思う。

 火葬場に着き、マイクロバスから降りてくる森田君を見ると、雨竜雷の質問責めにあっていた。

 その後ろには、祖父ちゃんの友人たちが、色紙を持って歩いてる。

 森田君が気疲れしていないか心配だ。




 将棋界の中だけとはいえ、森田君史上最強の棋士と言われるスターだから、一人で一般の人に中に入ると、芸能人・スポーツ選手みたい扱いになることもしばしば起こるのだ。

 慌てて森田君に駆け寄り「大丈夫だった?」と聞くと、察して「大丈夫、楽しかったよ」と言ってくれた。




 雨竜雷と、祖父ちゃんの友人たちに質問責めにあったという。

 「次は、奄美君の番かもよ」と笑って言っていた。

 火葬は二時間ほどかかるらしい。

 その間、控室で一息ついていていいらしい。

 その控室で、初めて雨竜雷と会話をした。

 「いつも見ています」と雨竜雷の方から挨拶されたので、こちらも「いつも読んでます」と答えると、すごく感動してくれた。




 小説家というのは、泰斗の言葉と違って変わった生き物だと思う。

 控室に入ると、母親とまさみに、佐伯さんの奥さんと恵が飲み物を配っていた。

 まさみと、恵が話している。

 何を話しているか、すごく気になる。

 火葬中も時々、火葬炉の前に設けられた祭壇にお参りし、火を絶やさないようにしなければならないため、火葬炉に向かおうと控室を出たところで、ガリクソンが煙突を見ていた。



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