三歳児の子供がリュックを背負っる姿は何事にも変えがたし可愛さである④
「そうなの? 母さん知ってる?」
「知らないなー」
「アイツに、そんな大先生の担当なんて無理だろう」と少し嬉しそうに心配する父。
「そういや、奄美君のお祖父ちゃんって体調崩してるの?」
母が「みたいね。入院しているみたい」と心配にそうに言う。
「入院してるんだ」
「あの人も、もう年だからな」と父も付け加える。
「奄美君は知ってるの?」
父が母に「連絡あるか?」と聞く。
母が「全然」と寂しそうに答える母。
「奄美は全く連絡してこず、五十嵐はよく連絡してくるな」と父。
「二人の間で決めてるんじゃないの?」と恵。
「奄美も忙しそうだからな。今度ソフトと対局だからな」と父。
「みたいだね」と恵。
「アイツもソフトと対局するまでになったんだな」と感慨深そうに父が言う。
何も答えず、カレーを黙々と食べている恵。
「食べ終わったら、将棋指すか?」と父が提案してくる。
「‥‥‥良いけど、私が勝っちゃうよ」
食事の後片付けを済ませ、将棋盤の前に座る恵と父。母は近くでテレビを寝ながら見ている。
「三間飛車かー中飛車じゃなかったのか?」
「勉強してるのよ」
局面は相三間飛車になっている。
父の手番で、父が考え込んでいる。
「まだ?」と急かす恵に、「うるさい考えてるんだよ」と父。
その時、恵のスマホが鳴る。
笑って「出ていいぞ」と父。
「考えたいだけじゃない」と呆れながら、スマホに出る恵。




