気になることは、注意深く観察する方がにイエスと答えるタイプである②
奄美曰く、それは勝ち続けてトーナメントを勝ち抜いて、対局数を増やさなければいけない。
棋戦は大体トーナメント戦だから、勝つと次に、負けるとそこで終わりである。
そしてランクによっても収入が違う。
順位戦というものがあり、一年をかけて昇級・降級をかけて戦うのだ。
奄美は現在B級一組にいて、上にはA級だけだから、上から二番目のクラスに在籍していることになる。
現在、棋界で最高峰にいるのが、名人である奄美と奨励会同期の森田君。
現在タイトル四冠保持である。
年齢は、奄美よりも三つ下である。
将棋に興味をある人で、彼を知らない人はいない。
まさみも、その一人である。
奄美は将棋ファンには知られているが、それ以外には全くだ。
何処にデートしても気づかれることは、全くない。
去年、タイトル戦に挑戦したのに知名度はまだまだだ。
父は、奄美のタイトル戦も楽しみにしていた。
正月に帰省した時も、その話をしていた。
「森田相手に、二勝四敗の成績だったんだぞ。森田に二勝できるという事は、別に相手ならタイトル獲っていた」 アナタよりは、詳しく知ってると思ったが、黙って聞いているまさみ。
「へぇーそうなんだ」と相槌を打ちながら、
奄美との付き合いを言ってないだけに、少しの罪悪感がある。
小さい時、父が将棋を祖父と指しているの
を、ずっと飽きもせず見ていた。
母親も弟も、ずっと将棋を見ているまさみを呆れていたと思うが、父親は熱心に将棋を教えてくれもした。




