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音のない世界  作者: 横須賀かもめ
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女の一番の化粧は笑顔③

 そんなまさみも、今や化粧品会社に入社して、新宿の店舗で働いている。

 そして東京にかぶれきっているから時というのは面白いと思う。

 まさみの出身は秋田で、大学から東京に来た。




 出会った当初は、東京に来て二年ぐらいの時期であったため、まさみ自身も東京に慣れてなかったから、何処に遊びに行っても始めていく場所らしく喜んでくれた。

 それは懐かしい話だ。今や流行りの場所は、食べ物はすぐに行く。

 先日も、渋谷駅から歩いて十分ぐらいの青山学院近くにある、自分だけのオリジナルバーアイスが作れる店に連れていかれた。




 アイスを食べるよりも、そのアイスを写真に収めるのが目的だったぐらい写真を撮っていた。

 「今日、対局だったっけ?」と肌の手入れをしながら何気に聞いてくるまさみ。

 「いやVS」と答えると、まさみは考えながら「あっ練習ね」と、昔よりもプロ棋士の習慣や用語を理解している。




 「森田君と?」と何気なしに聞いてくるまさみだが、森田君とは練習将棋なんて指せる立場ではないぐらい距離がある。まさみは、

僕と森田君を同期の仲のいい棋士仲間だと思っている。

 何回も説明しているんだが‥‥‥




 実際は、立場は雲泥の差があり気軽に喋りかけづらい。

 嫌いとか逃げてるとかではなく、立場が違い過ぎて近寄りがたいのだ。

森田君が、どう思っているのかは確かめた事がないから分からないが、奨励会同期だけに王者じゃないまだ何物でもなかった頃の事を、知っている僕にどう接していいか分からないと思っている。




 そういえばと思って「泰斗、異動になったらしいぞ」と伝える。

 テンションが上がって「飛ばされたの?」

 笑いながら「文芸部に異動みたいだぞ」

「なんーだ!奄美、小説好きだから良かったじゃん!」

「まさみも小説好きじゃないか」


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