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約1つのラベルと心臓  作者: 大門 笏
13/13

第n+11話 可愛い子がエビを釣らせる

最終回です

 二会手にえで 夏雄なつおは日本の布団で眠りについた。



 目を覚ますとそこは、沢山の大小様々な立方体が浮遊する謎の空間だった。

「あら、おはよう夏雄君」

「おはよう」

 侍乃公他じおれた 美都子みつこに取り敢えず挨拶を返す。

「さて、突然ですが、町を捨てよ書を出よう」

「は?」

「ここは沢山のまっさらな空間に繋がっているの。ここに私達が手を加えれば、どんな世界にもなる」

「いや待て待て。大事おおごとになるのか!?」

「大事って、世界なんて秒で2阿僧祇あそうぎ作られるわよ。家庭科で習わなかったかしら?」

「習わねぇよ」

「そう?とにかく、どうせ私達が世界を数個いじったところで、立て板焼けた、3年焼けた、柿藪焼けたって感じよ」

「どういう意味だよ」

「例えば、」

 美都子はポケットからポケットティッシュを取り出した。

「これをキューブに入れたらどうなると思う?」

「……とんでもないことになるのか?」

「少なくともティッシュをオーパーツとした文明が誕生するわね」

「地味だなおい」

「というわけでえーい」

 美都子は手に持ったティッシュを赤い立方体めがけて投げつけた。

 ティッシュは立方体にめり込むように吸い込まれて、その内存在していなかった様に消えていった。

「……どうなったんだ?」

「それを確かめに行くのよ」

「俺達も吸収されたりしないのか?」

「吸収されてあっちの世界に行くのよ。大山鳴動したら桶屋が儲かるって言うし、行きましょう」

 夏雄は美都子の先導に従い、先程の立方体の中に入った。



第n+12話


 目を覚ますとそこは、まるで中世の日本のようだった。

「貨幣制度が発達してて、0.1円ぐらいまでお札で買えるそうよ」

 美都子がひらひらしている紙幣を見ると、そこには夏雄の顔が書かれていた。

「はぁ!?」

「私達が干渉したのが何やら響いたみたいね」

「なんで俺なんだよ!?」

「まぁまぁ。藪から猿の仲って言うでしょ?」

「言わねぇよ」

「さぁ。私は大方観光終えたし、夏雄君はどうする?」

「俺は……」

 答えようとした夏雄を、人が取り囲んだ。

「二会手 夏雄だ!」

「夏雄さんだ!」

「生の二会手 夏雄だ!実在したんだ!」

「うわぁ待った待ったなんだなんだ」

「夏雄君はこの世界の人間と自然の調和を果たした有名人なんだから、当然でしょ?」

「俺そんなことしたことになってんのか!?」

 そう言っている間にもアイドルか何かのように夏雄を熱い視線で見つめる集団が増えていく。

「も、もういい、戻るぞ!」



第n+13話


 目を覚ますとそこは、何も無かった。

 土やコンクリートではなく、何故そこに自分がいれるのか気になる程、ただただ透明だった。

「そうそう、夏雄君、これあげるわ」

 美都子が物を投げてよこした。

「何だこれ?」

「マーキングした世界に戻る装置よ。ちょっと古いバージョンだけど性能は十分だわ」

「ありがとう。けど、いいのか?」

「私は496個持ってるからいらないわよ」

「そんなにいらねぇだろ」

「いやいや。備えあれば角を矯めるって言うでしょ?」

「言わねぇよ」

「ともかく、見所無さそうね。次行きましょ。赤いボタンを押して」

「へぇ」

「さて、次は世界に何を入れましょう?じゃがいも?」

「もう好きにしろ」



第n+14話


 世界が破滅した。

「次!」



第n+15話


 目を覚ますとそこは、

「そこは神を崇めよ!そこは神を讃えよ!」

「凄ぇ勢いだな」

「いわしの頭がとんびにかえるってやつね」

「聞いたことねぇな」

「貴様らそこは神を侮辱しているな」

 突然、槍を持った男数人に囲まれた。

「裸の王様。何も持たずとも気品さえあれば物の真偽が分かるという意味だ。貴様らにはそこは神の本質を見抜く超感覚的嗅覚が足りない!」

「んな意味かぁ?」

「貴様!そこは神を愚弄するか!」

 武器が近づく。

「うわ」

 夏雄は思わず両手を上げた。

「そこは神を理解せぬとは信じられんな。この俺でさえ生まれる前から理解していたというのに。33550336歩譲っても、6歳までにはそこは神に自らの血肉を捧げると心の奥の奥に刻んでいるものなのに。貴様らは劣等生より遥かに劣る」

「あーめんどくせぇ!帰るぞ!」

「帰ると子も帰るー」



第n+16話


 目を覚ますとそこは、と想起している間にバナナを顔面にぶつけられた。

「ぶぎゅおっ!」

「バナナ祭りの真っ最中よ」

 美都子はバナナを避けながら解説した。

「お前……」

「ここにいる人は森羅万象老若男女十把一絡げ仁義無き参加者よ」

 そう言いながら美都子が弾いたバナナが夏雄の腹に直撃した。

「、ごっ」

「成る程。熟しきっていないバナナを投げて火力を上げるって寸法ね」

「んなこと言ってる場合かよ」

「夏雄君は初心者だから、いいこと教えてあげる」

「はぁ、なんだ?」

「バナナなる!」

「何言ってんだお前。こんなとこさっさと出るぞ」



第n+17話


 目を覚ますとそこは、わっしょいわっしょいわっしょっしょーい

「わっしょいやっほいてんらいほー」

「くらくららうらうぱーてーさいな、ぱーてーさいなが」



第n+18話


「危ねぇ」

 夏雄は大きく息をついた。

「ここは麻薬じゃない自然がいっぱいね」

 美都子は大きく伸びをして深呼吸をした。

「……」

「……」

「ホントに自然しか無いな」

「そうね」

「次行くか」

「親の心の花ってことね」



第n+19、20、21話合同


 目を覚ますと、何かが飛んできたので思わず首を引っ込めた。

「いきなりなんだ!」

「我らへんしゃんとが栄光を取る!」

「我らとねいうすこそ、この世を統べるに相応しい!」

「ぼくきんぎょ」

「ふーん、成る程」

 美都子は人の群れから夏雄を救いながら呟いた。

「ありがとう」

「いいえ。それにしても、ここでは3つの世界が混ざっちゃって、それで安寧を求めて戦いが繰り広げられているのね」

「今更だけど、俺達まっさらなとこにちょっと手を加えたんだよな?」

「馬の耳で鼠が増えるって言うでしょ?」

「言わねぇよ」

「へんしゃんとの誇る大魔術を見せてやろう!」

「とねいうす自慢の鎧に、そんなものが聞くか!」

「きんぎょはべらせたい」

「うん、彼らの邪魔しちゃいけないわね」

「戻るか」



第n+22~28話(7話分収録)


「さーて、次はこれにしようかしら」

 予めマーキングした立方体の沢山ある場所で、美都子は新しい物を荷物から取り出した。

「な、縄?」




完!!

最初に断っておきます。でんぢゃらすじーさんのパクリです!

本当は28話やる予定だったのですが、ネタ切れがきつくて……

というわけで今までありがとうございました。

次どうしようかな?構想はあるんだけど、書けるほどしっかりしてないんですよね

まぁとにかく、気長に待ってて下さい。

ありがとうございました

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