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勢いで書いてます。

特に設定もないので、矛盾点があっても気にしないという方のみどうぞ。

ご都合主義万歳な筆者です。

ちょっと無理やり話を進める場面も出てきます。

基本主人公視点ですが、他者視点もあります。

 私がこの世に生を受けて早17年。前世の分を合わせたいが、前世で死んだ年齢を忘れたのでわからない。


 異世界転生して17年。転生補正、ばっちりついてます。


 ついてないのは、物語的ヒロイン補正だけかな?


 前世と同じ真っ黒の髪は結ってもあとが付かない頑固な直毛。


 前世と同じ釣り目の瞳も、同じ黒。この目つきのせいで前世も今世も苦労する。


 さて、私には物語的ヒロイン補正はついていませんが、生まれつきヒロインになるべき人物が、近くにいたりします。


「ステラ!!ちょっと手伝って!!」

「ん~、今行くわ」


 鈴を転がしたような可愛らしい声に呼ばれ、私は与えられている部屋から出る。私よりも先に身支度を終えていた、ヒロインの元に向かうために。


 扉を開け、太陽の光が降り注ぎすぎてお肌の心配をしたくなるその中に、彼女はいた。


 波打つ髪は太陽光を受けて光り輝く黄金色。あれだけ何も手入れもしないのにツルツルなのは、世の女性の嫉妬を買うしかないであろう透き通った白い肌。零れ落ちそうなほど大きな瞳は、宝石のような輝きを持つエメラルドグリーン。それを縁取るまつげは当然長く、重力に反するように上を向いている。華奢な体つきなのに、最近膨らみだした胸が女性としての魅力をさらに高めている。お人形のように美しい(かんばせ)を持つヒロイン。


 が、その足元に散らばる残骸を見て、私はため息をつく。


「ドジッこ(ヒロイン補正)はいらないんだけど・・・・」

「ご、ごめん」


 カッコ内は心の声だ。私のため息に、ヒロインはその瞳を悲しげに伏せる。


 足元に散らばるのは、洗濯したばかりの衣類たち。そう、洗濯をし、干す前の衣類たち。それが地面に落ちているということは、すなわち、洗濯のやり直しをさす。


「エリー、怪我はしてない?」

「う、うん」


 多分、転んだんだろう。籠を持てば足元が見えにくい。そう思って問えば、明後日の方にそれる瞳。


 もう一度ため息をついたら、彼女の纏う空気がおどおどしたものに変わった。曰く、どうしよう、ば、ばれたかしら?と。


「とりあえず、部屋に戻るわよ」

「・・・・・はい」


 素直に私の横を通り過ぎた彼女の首元で、キラリと宝石が揺れる。


 孤児院の前に捨てられた彼女。


 その首元には、どうみても高価な宝石がついたペンダントが揺れていた。


 その宝石は、彼女の瞳と同じエメラルド。それを包むように咲いた黄金の薔薇。


 カエン王国の王族が身に着けるとされた薔薇のモチーフに自身の瞳の色の宝石をあしらった装飾品。


 それを身に着け、孤児院の前に置いて行かれた彼女は、どうみても訳ありで、その正体は誰にでもわかる。


 それを分かっていながら彼女を手元に置く孤児院の主も、自分の出自が分からないと悲しむ天然な彼女も、私の大事な家族である。


 これは、そんなヒロインの家族の苦労の話である。

 


 

王道異世界転生ものを書きたかったんです・・・・。


でも、自分の無力さに・・・・・。ああ、文才がほしい。

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