逆襲!(4)
残り2分。
西にドライブされてシュートを決められた際、紗綾は躓いて身体がやや流れた。
その状態を見て、三池コーチがすかさずタイムアウトをとる。
「よし。ここで小休止だ。」
「はい。」5人がアクエリアスを飲みながら座る。
「川口。」三池コーチが声をかける。
「はい?」
「いけるか?」
「勿論大丈夫です!」紗綾は交代する気など毛頭なかった。
「よし。狙ってこい。」三池コーチがニヤリとする。
「狙うって……?」
「oneononeだ。」
「え、この場面で!?」紗綾は驚いたあまりアクエリアスを吹きそうになった。
「この場面『だからこそ』だ。」
「なぜですか?」
「おそらく相手はスタミナが少しは落ちているはずだ。たとえオマエがスタミナ低下しても最初よりは抜きやすい。あと−」
「あと?」
「オマエは『エース』だろ。それぐらいやってこい!」
「はい!絶対決めます!」
−−
三池は優と麻衣を呼び寄せた。
「オマエ達2人で上手くスクリーン使って川口をできる限りフリーにしてやってくれ。」
「わかりました。紗綾メインでいくということですね?」優が答える。
「そうだ。この場面で一番怖いのがパスミスなどからターンオーバーだ。そこでoneononeをすることで早い時間での速攻を防ぐ。さらに、相手はまさかここで勝負してくるとは思わないはずだ。そこをあえて突く。頼んだぞ。」
「了解です!」そう言うと、5人で円陣を組み、コートに戻っていった。




