逆襲!(3)
−−タイムアウト中
三池コーチは上機嫌だった。
「さすがはオマエらだ。よく頭を使って考えたプレーを出来ている。残り7分で5点差だ。おそらくここからが一番点差が縮まらず苦しい展開になるだろう。だがその流れを耐え抜いたらまたチャンスがあるはずだ。」
「はい!」5人の表情がさっきよりも明るくなっていた。
「ディフェンスはしばらくそのままで行こう。あと川口。」
「はい。」紗綾が三池コーチの顔を見る。
「もう一度流れを掴みにいけ!」
「はい!」
タイムアウト終了のブザーが鳴る。再び5人がコートに戻った。
タイムアウト後。三池コーチの予言通り、苦しい時間帯となった。2-1-2のゾーンも次第に破られ始め、オフェンスで流れを掴めない。
陽明サイドは、紗綾にボールが入った瞬間、ダブルチームで潰しにかかる。パスが出せず、無理矢理ドリブルしにいったところをカットされた。
膠着状態のまま、時間だけが過ぎていく。
(まずい、時間がどんどんなくなっていく……。)
紗綾は焦った。だが雅の目を見て、(そうだ。こういう時こそ冷静にいかなきゃ)と気づけた。
なかなか遠い5点の差。
時間が少なくなっていく……




