逆襲!(1)
−−第三ピリオド
紗綾に変わって菅谷照、優に変わって松代夏海(170cm)、麻衣に変わって麻衣の妹、結衣(172cm)が入った。
始まって9秒、いきなり栄が3Pシュートを決めると、そのままオールコートマンツーマンディフェンスに入る。フォワード陣が試合出始めのため、動きがよい。さっそくパスをカットして速攻になり、最後は結衣がゴール下を決める。
流れが来たかと思いきや、そのあとのディフェンスでパスをカットできず、パスを繋がれ、シュートを決められた。流れがなかなか吉瀬に来ない。
一方ベンチでは…
紗綾、優と麻衣がミニホワイトボードを使いながら作戦を考えていた。
「オフェンスどうする?」優がうーんという表情で切り出す。
「一回インサイド入れる?」紗綾がで訊ねる。
「インサイド入れてそこからスクリーン使ってパスを入れればディフェンス追い付くのに少し遅れるはずだから、それでoneononeを仕掛ければ前よりやりやすいんじゃない?」麻衣が提案する。
「なるほど、でも私にいれなくてもそこからインサイドで攻めるのもアリだよね。」
紗綾は自分が仲間を上手く使えていないことに気づいた。
「あとスタックもやらない?」優がひらめいたような顔で訊く。
「あ、それもアリだね。」
しばらく3人で話しているとブザーが鳴った。
「あれ、タイムアウトか。」紗綾がスコアを見る。
「え……」唖然とした。
(15点差に戻ってる……)
紗綾達3人が話している間にオールコートマンツーマンが破られた。再びリードを15点にされたところで三池コーチがタイムアウトをとったのだ。
スクリーン…相手プレーヤーと過度の接触を起こすことなく、相手プレーヤーの希望する場所への動きを、遅らせたり、範囲を制限するプレー。基本的にオフェンスがよく用いる。スクリーンをかける人をスクリーナーと言う。
スタック…インサイドでPF、Cがスクリーンとなって、スクリーンを利用する人自らが相手プレイヤーをスクリーンにかけるプレー。




