Winter Cup!(3)
前回同様、名前呼びです。(前回前書き参照)
−−ハーフタイム
試合中、紗綾は走った。かなり走った。がそこまで疲労感はなかった。
(この調子で後半もいくぞ…。)
審判の笛が鳴り、紗綾は再びコートに出た。
「ねぇ、円陣組まない?」雅に声をかけられ、5人で円陣を組んだ。雅が音頭をとる
「絶対勝つぞーーーーー」
「おぉし!」後半戦が始まった。
後半も吉瀬ペースだった。雅や紗綾がドライブしてインサイドの優や麻衣にパスを回す、インサイドがそのまま決めたり、外にパスを出して栄が3Pシュートを決める。今日はインサイド、アウトサイドの息が合い、相手ディフェンスは錯乱した。
ただ、第三ピリオド残り1分を切ったところで紗綾のスピードが落ちた。
(あれ、キツいな……)
疲労感から集中力がやや乱れた。残り数秒からシュートを放ったがエアボールになる。しかし、それに気づいた麻衣がボールをキャッチしてそのままゴール下から決めた。
ここでブザーが鳴り、インターバルに入る。
「ありがとう麻衣」戻るときに麻衣に声をかける。
「いえいえ、紗綾のシュートは何本も見ているから外すときはわかるのよ。」麻衣は謙遜しながら答える。
(やっぱ麻衣は頼りになるな…。しかしそれにしても……)
「川口、菅谷と交代だ。」
「はい。」
「途中までは良かったが少し飛ばし過ぎたな?」
「はい。ちょっと配分間違えました。」
「うむ。原因は分かっているな。ま、今は試合中だ。反省は終わってからにして、ベンチから声をだせ。」
「はい。」紗綾は少し悔しかったが、気持ちは穏やかだった。
試合に出る照に声をかける。「頑張って!」
「うん、紗綾の為にも頑張る!」照は笑顔でコートに出ていった。
試合はそのまま吉瀬高校が圧倒的な力の差を見せつける形で終わった。
試合終了 吉瀬91-39浦北。
川口紗綾、第三ピリオドまでの出場。22得点。
用語解説
ハーフタイム…第二ピリオドと第三ピリオドの間の10分間の休憩。次に試合がある場合、次に出るチームがアップを行う。
インターバル…ピリオド間の休憩。2分。




