Winter Cup!(2)
紗綾…川口紗綾
雅…高津雅(CAP)
栄…並木栄
優…真鍋優
麻衣…谷田部麻衣
試合のシーンで多少分かりにくいかもしれないので先に書いておきます
ウインターカップ県予選初日。この県予選はインターハイ県予選のベスト16以上のチームで行われる。紗綾達の吉瀬高校はその時ベスト8だったので出場権がある。
初戦の相手はベスト16の浦北高校だ。
試合前、三池コーチが紗綾に声をかける。
「今日はオマエメインで攻めるつもりだ。オマエの実力なら通用する相手だ。流れを作ってこい!」
「はいっ!」紗綾は元気に答える。そしてスタートの5人が中央に並ぶ。
試合開始。
さっそく、雅からパスがくる。紗綾は相手ディフェンスがあまりドライブに警戒がいってないのを見抜き、すかさずドライブしてあっさり抜いた。普段の練習で照のしつこいディフェンスに慣れていた紗綾にとっては簡単だった。相手はカバーに出てきたがそれをかわしてレイアップを決めた。
「紗綾ナイス!」麻衣や優に声をかけられながらディフェンスに戻った。
ディフェンスを守りきり、再び紗綾にボールが回る。紗綾はドライブして抜くと、相手のカバーが出てきたのを見計らって外の栄にパスを出す。真っ正面からパスをもらった栄は3Pシュートを放つ。綺麗な弧を描き、リングに吸い込まれる。これで5-0。
さらに慌てた相手がパスミスしたのを雅がカットし、一人で速攻を決めた。たまらず相手がタイムアウトをとった。
ベンチに戻るとチームメイトから「ナイスイン!」や「紗綾いいね!」と賞賛の声が上がった。
三池コーチは、
「川口が作ったいい流れでこのまま試合を決めにいくぞ!集中力を切らすな!」
「はい!」
タイムアウトが終わり、再び試合が始まる。
タイムアウト後も勢いは止まらず、第二ピリオドでは紗綾が4連続でゴールを決めるシーンもあった。
前半終了。吉瀬42-17浦北川口紗綾 前半 14得点。
(流れを作れた…あとは後半でさらに突き放す)紗綾は満足感と共に自分を引き締めていた。
続く
用語解説
レイアップ…シュートの一種。ランニングシュートともいう。リングにボールを置いてくるようにしてうつ(?)シュートです。筆者は左側のレイアップがやや苦手です。
タイムアウト…相手にゴールを決められた時、ボールデッドのときに取ることができる作戦タイムです。時間は1分。




