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オマエが変わればチームも変わる!(1)

「よし、今回も70。」

川口紗綾は帰ってきた個表を見て安心した。

この川口紗綾とはとある県の進学校に通う高校生である。

勉強は出来る。最低でも平均点はとれるくらいだ。

が、それ以外はあり得ないくらい平凡な少女である。

部活はバスケをやっている。身長は168センチ、ポジションはフォワード。

ここでも紗綾はいたって平凡で、特別上手いわけでもなかった。

「部活でも行くかー。」

紗綾は体育館に向かった。いつも通りのんびり歩いて行くと、キャプテンの高津雅が紗綾を呼んだ。「今日練習前にミーティングだってー」 「えーダルいよー」「せんせーから話あるってさー」「ナニソレー」

そんな会話をしながら体育館内の部室に入るとすでに全員そろって、顧問の渡部先生が話をしようとしていた。

「おい、川口遅いぞ」

「すんませんボーッと個表見てました」

「ったく」 渡部先生は呆れ顔だったが話しはじめた。

「今度から外部コーチを招くことになった。ウチの卒業生で今大学生だ。」

「急にどうしたんですか?」と高津が訊く。

「これから受験生の指導も入ってなかなか練習に来れなくなさそうなんだ。それで、コーチを呼んでオマエらの練習を見てもらおうと思った。」

「話は以上。練習を始めろ!」

「はぁい」と全員が動き出す。

(外部コーチかぁ……)

その日の練習はそのことが紗綾の頭から離れなかった。

【続く】

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