俺たちの青春の終わりの始まり
あれから月日が流れた、修学旅行や学園祭、クリスマスパーティに生徒会選挙。さまざまな出来事が過ぎ去り2月も終盤へと差し掛かった。
「会長! 資料ができました、目通してもらえますか?」
「ああ」
生徒会メンバーも変わり、なんと俺は生徒会長になっていた。そこにいたるのには仲間のたくさんの協力があったのだが、それはまた別の話。
「よくやっているようだな」
「会長!」
「おっと今は君が会長だよ」
田所小雪はその会長としての任期を終え今は卒業を待つただの一般生徒となった。如月修もまた同じだ。
「まあ卒業式を楽しみにしててください、最高のものにしてみせますよ」
「ふふっそうか……楽しみにしているよ」
どこか寂しげな表情をみせる小雪。
「では私はこれで、君も無理はするなよ」
「了解」
そして俺たちの物語もいよいよ終わりへと動き出した。
「鑢鏡だな?」
「そうだが、あんたは?」
帰り道で黒い服を着た男に呼び止められる。
「田所辰巳の使いだ、今から時間はあるか?」
「別にかまいやしないさ、そういや最近あの親父に会ってないな」
「辰巳様は今体がよくない、今は闘病中であまり外には赴けないのだ」
「なるほどね、ならますます会いに行かなくちゃな」
黒服の男が合図るると横に大きな車が着く。
「乗れ、病院まで連れて行く」
「おう」
車に乗り20分ほどで大きな病院へとついた、そして黒服の男についていくと一人部屋の大きな病室へと案内された。
「では俺たちはここにいる。帰るときは声をかけてくれ、送っていく」
「おう、サンキューな」
そして扉を開く。そこにはよく知っている辰巳の姿ではなく、衰弱しだいぶ老いた辰巳の姿があった。
「おぉ、来てくれたか」
「よお、しばらく会わないうちによぼよぼになったな」
「とりあえず座れ、話をしよう」
ベットの脇のいすへと腰をかけ辰巳と向き合う。
「最近はどうだ?」
「どうもこうも、いつもの調子さ」
「お前のことだどうせバカやってるんだろ」
「うるせぇ、そんなあんたはだいぶ落ち着いちまったみてぇだな」
「……あぁ」
急に空気が変わる。それを感じ俺もその表情を鋭いものに変えた。
「俺は何日が後に手術を受ける、もし失敗すれば死ぬかもしれない」
「なにを、あんたらしくもない」
「俺のことなんてどうでもいい、若いころはやんちゃして何回も生と死の境を潜り抜けてきた。でもな今となってはひとりの娘がいる、それが心配なんだ」
「……」
「だからこれは俺の最後の頼みになるかもしれない。だから小雪をお前さんに頼みたい、小雪だけじゃないうちの組のこともだ」
「俺は……」
真剣な表情に言葉が詰まる。俺はなんと返せばいいのか分からなかった。
「俺はわからない、今ここでなんて言えばいいのか」
「そうか……」
辰巳は瞳を伏せ、そう答えた。
「すまなかった、今のことは忘れてくれ」
「……」
「また会えたら会おう」
「おう、成功するよう祈ってるぜ」
そう会話を交わし俺は病室を後にした。そして黒服の男に連れられ家へと戻ってきた。
「じゃあな」
「あんがとよ」
黒服の男と別れ俺は自室へと戻った、そして瞳を閉じるとゆっくりと意識は落ちていった。
一気に飛びましたね
間の話は以前も書いたようにリメイクで書きます
よろしかったらご感想ください^^




