夏到来
「海に行きましょう!」
そんなことを言い出したのは音色だった、そんな突然の言葉に誰もが目を丸くした。
「突然だな」
「お姉ちゃんが向こうでお仕事だから、それに付き添いで来ないかって話をされたから、どうせならみんなでって思って」
「海か……最後に行ったのはいつだっけな?」
確か小学生のころだった気がする。
「反対だ、学生がそのような場所に行くのは好ましくない」
そんな提案に意見を出したのは小雪だった。
「大丈夫です、一応お姉ちゃん成人なんで」
「だがな……」
いかにもいやだって顔をしている。何か海にトラウマでもあるのだろうか?
「俺は別にかまわないよ、久しぶりに響きとかにも会いたいからな」
あの一軒以来彼女にはあっていない、久しぶりに会いたい。
「……鏡君、やっぱり響きちゃんを……許さないいんだからね、響きちゃんがほしかったら私の屍を超えて行って」
そういってファイティングポーズをとる音色、相変わらずシスコンだな。
「だから前も言ったように、響にはこれっぽちも興味ないから」
「それは何? 響ちゃんに魅力がないってこと、よくも私の可愛い妹を侮辱したわね」
「だからな……」
そして以前と同じように多くの時間を浪費したことは言うまでもないだろう。
「そうだな、俺も問題ない」
「同じく」
腱と如月先輩も了承する。すると残るのは必然的に小雪だけだ。
「ぬぐっ」
「別に無理していくことはないんだぞ?」
「別に無理などしていない、分かった私も行くそれでいいんだろ?」
いかにも無理をしている物言いだった。
「まったく、責任とってもらうからな」
何か小声で言っていたようだが俺の耳には届かなかった。
「やあ、いい天気だね」
日曜朝の大事な睡眠を遮ったのはほかでもない、生徒会長こと田所小雪だった。
「ああ、うざったいほどな」
眠い目をこすりながらあいまいに返事を返す。
「私は別に世間話をしにきたわけじゃないんだ、頼みというべきか……」
小雪の視線は宙を泳ぎしばらく旅をした後、俺のもとへと帰ってきた。
「泳ぎ方を教えてくれ」
「……はい?」
「泳ぎ方だ、あまり言いたくはないが私は……あまりうまく泳げないんだ」
「別にいいが、何で急に……ってわけでもないのか」
前の生徒会での一件小雪は最後まで海に行くことを拒んだ、それがここに通じているのだとすると説明がつく。
「いいんだな? 今そう言ったからな?」
俺の見解としては別に何の問題もないが、小雪にとって見れば重用だったらしく喜びをあらわにしている。
「では準備だ、3分以内だからな」
俺の知り合いには大佐様が多いらしい。
夏ですね
夏と言えば楽しい季節ですね
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