譲れない戦い
特にわけはないですが投稿遅れました
……ごめんなさい
「絶対諦めないんだから」
「それってやっぱり……」
「私はまだあなたに告白していないので返事を貰う義務はありません」
返ってきた言葉はとても理不尽な屁理屈。
「だけどさ」
「聞きたくない」
まるで聞く耳を持たない音色。
「……ずいぶんと我ままだな」
「我ままでいいもん」
「それで俺はどうすればいいんだよ」
「私を好きになったら告白してあげる」
これまた、なんともまあ理不尽。
「じゃあたとえばさ、俺がお前を好きになんなかったらどうするんだよ」
「なるからいいもん、なさせるもん」
そんでもって、かなり強情。
「なるもんか、絶対」
「なるったらなるの」
「知るか」
俺は逃げるようにその場を離れれた。
「ったく、あいつ」
呆れと怒りを調度良い感じにブレンドした俺の気持は行き場をなくし、いつのまにか独り言になっていた。
「あいつとは誰のことかな?」
「か、会長!?」
どこからとも無く現れ、そして散々引っ掻き回して満足して帰っていく。今回もそんな気がして仕方ない。
「やあ、お久し振り、君が来なくて寂しかったよ」
「それはすいません、用事があって」
「ふ~ん、まあいいさ君と話がしたかったんだ、プライベートでね」
「かまいませんよ」
「そうか、ならついて来てくれ」
「屋上ですか」
「プライベートで話したいといったつもりなんだがな、鏡」
「おっと、それはすまない」
どこからか取り出した鍵を使い、難なく屋上に侵入することに成功した。
「なんか小雪って、会長ってわりには結構校則破ってるよな」
「そうかい? そうでもないと思うんだが」
それは同意しかねる。
「どうだいここは?」
「いい眺めだと思うよ」
フェンスに手をかけ、グラウンドを眺める会長の横顔は至極のものだった。
「私の顔はそんなに楽しいかな?」
「まあ、それなりには」
俺の皮肉めいた発言は功を奏し、会長の微笑を誘い出した。しかしそれも長くは続かず、すぐに硬い表情に戻ってしまう。
「さて本題に入ろう、なにかあったかい?」
悪い予感は何となく当たった
「何かというと?」
「音色とさ」
いやだいぶ正確に。
「何のことだか?」
「君も知っての通り、嘘なら通じないよ」
「……」
「だんまりを決め込むか、それもいいだろう、何かあったということ以外私に気付かれなくなる」
会長なら表情だけでも分かってしまいそうな気もしないでもないが、このさい背に腹は変えられない。
「さて、どうしたものか……そうだな、お口がダメなら体にでも訊こうか」
その台詞の後、急に抱きつかれる。
「心拍数は早い、まあ仕方ないだろうな、こんな状況だし」
「いったい何を?」
「質問する、答えなくても、いいさ君の心臓が答えてくれるから」
できたとしたら神業だ。
「そんなことできたら、嘘発見器もびっくりだ」
「ならやってみようか、そうだね……音色に告白された」
されたといえばされたし、されてないといえばされてない微妙な所だ。
「どちらともいえない、ってとこだろ? ああ答えなくていいよ、君の心臓が答えてくれた、大正解ってね」
「こりゃ驚いた」
「すごいだろ、次はそうだね……音色と付き合っている」
もちろん付き合ってなんていない。
「違うか、なら次だ、キスをしたって所かな?」
…………。
「まさか……当たってしまうなんてね」
やっとのことで拘束を解かれる。
「勘違いだ、こんなやり方で当たるはずがないだろ」
「物覚えが悪い奴だな、さっきも言っただろ嘘は通じないと」
「……ああしたさ、だけどそれがあんたとどう関係するっていうんだ、俺の勝手だろ」
「確かにそうだ……君が誰と何をしようと、君の勝手だ」
今までの勢いが完全に消え去りうつむく会長。
「ワガママと言われたっていいさ、だけど君が他の者に取られるのがいやだ、そう思ってしまうんだ」
「それって……」
「答えて欲しい、それは君の意思なのか? 君は本当に……音色のことが」
「違う、こんなこと言ったら卑怯者かもしれない、けど言わせて欲しい」
「……」
「俺は音色のことが異性として好きだとは思わない」
といい終えた所で、うつむく会長の口元がゆるんでいることに気付いた
「ふう、演技というのは疲れるものだな」
「……は?」
「そうか、なるほど面白い」
「ちょっと待て、今言ったことを聞きだすためだけの演技だってことか?」
「そうだ」
騙された。
「またやられた」
「さて、でもそれはそれで許せない所がある」
「なにがだよ」
会長は背伸びをして、……キスをしてきた。
「こういうことさ」
「……」
「これで同点、私だって絶対に諦めない」
ホントごめんなさい
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