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彼女の眼鏡に恋をした  作者: 奈良都翼
パンドラの箱
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パンドラの箱その①

「これを見てくれ」


 会長に生徒会室に来るように言われて各メンツが揃い、何が始まるかと思えば……。


「箱?」


 箱、高さ40cm縦幅30cm横幅25cmくらいの箱。


「箱は箱でもただの箱ではないんだ」


「なんだ、DI〇でも入ってんのか?」


 と如月先輩。


「入ってるはずないだろ」


「如月修、貴様見ているな(ジョジョ)」


「答える必要はない」


「おいおい、本題はこっちだ」


「で、何の箱なんです?」


「目安箱だ」


 意見とか入れるあれだ。


「えっと、それってどこにあったんです?」


「職員室の出入り口」


 頭の中を掘り起こすがまったく記憶がない。


「まあ、知名度低いし、知らないのも当然だろ」


「はは、すいません」


 まったく生徒会としてしっかりしなくては。


「……ちなみに私もさっきまで知らなかった」


 と笑顔で会長がつぶやく……。


「っておい、俺の反省の気持返せ」


「俺も知らなかったぞ、そんなもの」


 と如月先輩も続く。


「あんたもかよ」


「私は知ってたよ」


 そんな中、松戸だけが違った答えを返す。


「そうなのか」


「うんまあね、会長に言ったのも私だし」


 少し得意げに笑ってみせる音色。


「ところで中身は入ってたんですか?」


「分からない、今から開けるところだ」


 さび付いた金具がみしみしいう中、箱は以外にあっけなく開いた。


「これって……」


 中にはおぞましい量の紙、しかも一枚一枚に文字がしっかり埋められている。


「おいおい、知名度低いんじゃないのかよ」


 と愚痴る如月先輩。


「いや、やはり知名度は低いようだ」


「どういうことですか?」


「この名前知ってるかい?」


 とその中の一枚をさし出す会長。


「大原誠? どっかで聞いたような……」


「3年7組の担任だ、ここにクラスと番号が書いてあることから察するに彼が学生の時に書いたのだろう、歳的に考えれば軽く10年以上も前のものだ」


「ってことは、10年以上放置されてたってことですか?」


「ご名答」


 よく見れば所々ボロボロな紙や変色した紙もある。


「まあそんな知名度の低いにもかかわらず、ここまでの量になるとは塵も積もればなんとやらだな」


 と会長。


「まあほとんどが期限切れのゴミだろうよ」


「仕分けは私に任せろ、一通り生徒の名前とクラス番号なら把握している」


「なんていうか……」


 化け物だ。


「何か言いたそうだな、庶務」


「いいえ、何でもないです」


「まるで私が化け物だとでも考えていたのだろう、ちなみに次のお前の台詞は『人の心読むな』だ」


「人の心読むな……はっ!?」


「そこら辺詳しく聞かせておくれよ、詳しくね(・・・・)


「そんなこと、思ってるはずないじゃないですか」


 目が笑ってない、とは言え気持的余裕があるのでそこまで怖くなど……。


「眼鏡やめてコンタクトにでもしようかな」


「すいませんでしたああああああああああああっ」


 ザ・土下座。


「はて、私は君が何について謝っているのか分からないなー(棒読み)? そうだこの後コンタクトを選ぶのに付き合っておくれよ」


「しかも公開処刑ですか!? あなた様の記憶力の凄さを表現するのに化け物だなんて単語使ってスイマセンでした」


「よしポチ、校庭(約400メートル)30回周ってワンとここまで聞えるように叫んで来い、できるな?」


「はい御主人様、行ってくるであります」




 その後、1時間もしないうちに校庭から『ワン』と言う鳴き声が校内に響きわたったことは、語るまでもないだろう。


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