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彼女の眼鏡に恋をした  作者: 奈良都翼
断章その後
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鑢鏡と愉快な仲間のその後

「よお、鏡」


「おはよう、博」


 あれから約1週間、俺と周りの人間との関係は少しずつ変っていた。そんな中でも変ることのない親友、やはり博といると落ち着く。


「どうした元気ないな?」


「まあ、いろいろありすぎてな」


「お前も大変なんだな、……そういえば会長とは順調かい?」


「寧ろ、爆進、暴走、制御不能」


「……まあよく分からんが頑張れ」




「よお、小ゆッツウウウッ」


 名前を呼ぶのより先に脛を蹴られる。


「どうしたのかな庶務(・・)?」


「何するんだよオオおおおおおおおっ」


 今度は足を踏まれる。


「まったく、変な庶務だないった(今はプライベート)いどうした(じゃないぞ)?」


 その鋭い視線から言いたいことは把握した。


も、問題ない(わ、分かった)


 こちらも痛みをこらえて目で返す。


「そうかならいいんだ」


 あ……ありのままあの後あったことを話すぜ! 『俺は小雪の家に殴りこみに行ったと思っていたがいつの間にか婚約騒ぎにまで発展していた』な……何を言っているか分からねーと思うが俺も何でそうなったかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった……勘違いだとか思い込みだとかそんなチャチなもんじゃ断じてねぇ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。


 その後もあの父親からの誘いは絶えていない。


「さて今日もお仕事だ」




「はあ」


「恐らく今の一瞬で回想的なものをしていたのだろうが、俺には解らない」


「きゅ、急にどうした博、大丈夫か?」


「大丈夫だ、で、他にも何かあるのか? これが本編のフォロー的な回だとしたら後3つぐらいあるはずだ」


「? 他には……」




「鏡君おはよう」


「おお松戸か、おはよう」


「??」


「どうかしたか?」


「ううん、なんでも……」


 普通にしていれば可愛い部類に入る少女、松戸音色、眼鏡はかけていないのでどうでもいい。


「ねえ、鏡君」


「なんだ、松……音色」


 眼鏡の似合う少女松戸音色普通だろうが普通にしていかなかろうが、可愛い。


「やっぱり鏡君、眼鏡フェチ(へんたい)なんだね、目がマジだよ」


「俺は変態じゃない、たとえ変態だとしても変態という名の紳士なんだ」


「く〇吉君……」




「今の回想も俺には『友達に秘密がばれた』ぐらいにしか伝えてられないんだよ」


「おい博、どうしたんだよ? さっきから変だぜ」


「気にするな、気にしたら負けだ」


「……そんなものなのか? 他にはな……」




「……如月先輩」


「おう、鏡、元気してる?」


 わざわざ俺に勘違いさせるように仕向けた張本人、勘違いした方が悪いのだろうがやはり身構えてしまう。


「そんな身構えんなって、どうこうしようなんて気はないよ」


「別に……そんな気はありませんよ」


「そうか」


「でもこれだけは聞かせてください、なんで俺にあなたと戦うように仕向けさせたんすか?」


「面白そうだったから、以上」


「また戦争がしたいのかよ、あんたは」


「上等だ、何度だってやってやるよ!」


 この人とは話すのより拳で語り合った方がいいらしい。




「先輩と険悪ムードね、ちなみに今の回想も知らないぞ」


「なあ博、一度病院で見てもらったらどうだ」


「だから気にしたら負けって言ってるだろ?」


「……まあいいか、そんでだな……」




「お帰りなさい、ご飯にする? お風呂にする? それともこの久美様の美貌のために何か献上してくれる? というより献上しなさい」


「ハゲダッツがあるからそれ食っていいぞ」


「ホント、食べる食べる」


 アイスで釣られるなんてまだまだ子どもっていうか……。


「てか、今日もお袋の奴、帰ってこないのかい」


 今週だけで3回目だ、俺の財布のゲージもジワジワと消費されている。


「早く食べよ」


「はいはい」




「ふむふむ、美人の幼馴染がご飯を作って待っててくれる、なるほど……それなんてギャルゲー? もしくはエロゲー?」


「フラグのたたない以上、糞ゲーだと思うぞ」


「それか小説家になろうに投稿されている小説かな?」


「おい博、ホント今日お前変だぜ、大丈夫か?」


「大丈夫っていってるだろ、そうそう、もうそろそろ新章の開始だそうだ」


「いやお前なんかホント何かに取り付かれてるって」


 博葉満足そうな顔をすると、魂の抜けたような目になりやがて意識を戻した。


「……はっ、俺はいったい何を」


「博……」


すいません。作者の霊が乗り移ってしまったようです。

よろしかったら感想よろしくお願いします。

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