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若い時にしか書けない作品 歳を取らなきゃ書けない作品

作者: エンゲブラ
掲載日:2025/10/27

若い頃は、無限にアイデアが思い浮かぶ。

歳を取ると、何も思い浮かばなくなる。


よく耳にする話ではあるが、果たして本当に事実なのか?


実際に歳を取って感じることといえば、思い付いたことのアウトプットに対し、強いフィルターが先に掛けられるという点。様々な経験則から「これは大した思い付きではない」と、すぐに胸の内に仕舞い込むクセがつく。


若い頃は、アウトプットに対する渋いリアクションもまた、貴重な糧とできたが、歳を取ると、それを回避する方向に、どうしても頭が向く。


「もう恥はかけない」という思いが、年々重しとなり、出力を阻む。しかし、読者との強い繋がり(=共感)もまた、その恥の中にこそ、生まれることが多く、それこそが執筆の本分であったりもする。


歳を取り、アウトプットしないだけならまだしも、先回りして、若者が恥をかく機会すら奪おうとし始める者がいる。いわゆる老害と呼ばれる者たちの正体だが、彼らは「裏返った善意」から、若者たちのヤル気を削ぎにかかる(=正義を信じ込む者たちの暴力性と性質の悪さ)。


歳を取り、アイデアが思い浮かばないと感じるのは、おそらくテーマ設定にも問題がある。歳を取り、青い恥にはブレーキがかかる心理状態であるのにもかかわらず、それでもなお、「若い話」を書こうとしていることにこそ、構造的な欠陥がある。


歳を取ったのなら、取ったなりのテーマがあり、そこでまた「未知なる恥」をかけばいい。いいオッサンやオバサンが、ゲーム世界への転生のようなテーマの物語を手グセだけで今も書こうとしているのなら、ブレーキの作動は完全に正常ともいえる。


むしろ、そこからが本番だ。

いよいよ大人としてのテーマに取り組むべき時がきたと腹を括り、執筆を続ければいい。枯れたのは、アイデアではなく、若さの方で、熟成は枯れた後にこそ訪れる。これから書ける文章こそが、その作者の人生の「本当の味」が染み出すはずなのだから。

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話が少しずれるのですが私の大好きな作家に今野敏さんがいます。 その中でも人生に影響受けた作品に「朱夏」があります。 大学生時代の私は大人達が一番楽しかったのは高校の時だと話してるのをよく聞いていて、…
こんにちは。 >枯れたのはアイデアではなく、若さの方で、熟成は枯れた後にこそ訪れる。 中年の私の身体に染み込む言葉。 中高年ならではの「目線」、絶対にありますよね。 読まれないかもしれないけど、アイ…
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