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第四十一話

二人は妙に感じた。

なんせ前に会った時は普通の女の子。

 同じ学校に通う一般女生徒だったはず。

「なんかおかしくね?」

 景佑が先に口にした。

黎慈も薄々感じていた。

「ああ、“何か“がおかしい」

 明らかに異変が起きている。


そうこうしていると、横たわっていた子がモゾモゾと動き出した。

起きたようで、黎慈と目があった。

「ここは?」

「夢の世界だ」

 そう黎慈が答える。

「左様…ですか…」

 何だか前より雰囲気が違って見えた。

「どうやら間違えたようですね」

 三人は困惑していた。

「間違えたって?」

 黎慈がその子に聞く。

「……全てを説明します」

神妙な面持ちで話し始めた。

「全て思い出したんです。自分の使命、存在を」


「最初に会ったお二方には申し訳ないのですが、本来私は現実に現れてはいけない存在だったのです」

「?どう言う意味だ?」

 景佑が困惑の中、質問を投げかける。

「言った通り、私は“夢の世界の住人“だったんです」

「夢の世界の住人?」

 疑問がさらに加速する。

「はい。あなたは実際に現実でお会いしましたよね?」

 黎慈の方を見ながら話している。

「ああ。覚えてる」

「その後、夢の中でお会いした。ここまでは大丈夫ですね?」

 黎慈と景佑が頷いた。

「私は夢の世界から脱した後、とある方に出会いました」

「その方から言われました。『あなたは夢の住人だ』と」

「夢の住人…?」

黎慈はその言葉を噛みしめるように反復した。

目の前にいる少女は以前の彼女とは明らかに違っていた。

容姿が変わったわけではないが、根本的な変化が起きたのは明白だ。

「文字通り、夢の世界で生まれた存在です。それ以上でもそれ以下でもなく」

「現実での君は、存在していないってことになるのか?」

 景佑が質問をする。

「はい」

 確かに、これなら記憶がなくなったと言うのが理解できる。

「なるほど…」

 黎慈は頷いた。

「私のここでの役目は、危険な方達に予告しておくことです」

「前に夢で会ったのって、そう言うこと?」

「はい。ただ、ここにきてしまった時点で、助かる可能性がゼロに等しいですが…」

「…どう言うことだ?」

 景佑が再度、疑問を投げかける。

「ブラムを持っているお二人は普段と同じように脱出できますが、持っていない方が入ると…」

 濁している感じがした。

「…どうなるんだ」

 黎慈がさらに疑問を投げかける。

「説明します」

 神妙な面持ちで、説明を始めようとしていた。

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