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第三十七話

意外と下には数段でついた。

 下にはまた扉があった。

中からは光がこちらに差し込んでくる。

二人はゆっくりと扉を開けた。

 そこは大きな部屋になっていた。

先ほどの通路とは違い、無機質な部屋だった。

 床には赤色の液体が散らばっていた。

まるで血液のようだった。

真ん中には手錠が付いている椅子がポツンと置いてあり、その横には移動式の机が置いてあった。

 その机にはピンセットや鋭利な刃物が置いてあった。

「まるで拷問部屋だな…」

周りを見渡しながら、景佑が言った。


「なあ、あそこになんか見えないか?」

 景佑がとある場所を指差した。

そこには上の階と同じような鉄格子の部屋があった。

 二人で近づいて行った。

中にあるベッドには、誰かが眠っていた。

「誰かいるぞ」

 黎慈は扉に手をかけた。

だが、固く閉ざされていた。

「おい!起きろ!」

 扉を強く叩き、声を荒げて呼びかけたが反応がなかった。

「まさか…」

 嫌な予感が脳裏をよぎる。

死んでいる可能性も捨てきれない。

 扉にかけている手の力をさらに強くした。

しかし、開く気配はない。


 そうこうしていると、中のベッドでモゾモゾと音がした。

「…うるさい」

「!?生きてるのか?返事しろ!」

「何、もう…」

 ベッドから立ち上がった。

 その人の顔をよく見ると、和寿といざこざがあった人だった。

「ってここどこ?」

 やはりこの世界のことを知らない様子だった。

「なんでお前らがいるの?どうゆうこと?」

「説明は後だ。とにかくそこから出れるか?」

 その子は扉を開けようとガチャガチャしていた。

だが、当然のように中から開けられるはずもない。

「中から開けられるはずないでしょ。当たり前じゃない?」

 何だか鼻につく言い方だ。

「このまま置いてくか」

「いやいやだめだろ」

 そりゃそうだよな。

「じゃあどうするよ」

 景佑は拳に力を込め始めた。

「二人とも最大限離れてろ」

 ブラムを使うつもりだろう。

景佑は鉄格子に手を置いた。

「何すんの?」

「まあ見てろ」

 その瞬間、爆発音と共に視界が白くなった。

数秒目を瞑った。

 目を開けると、鉄格子が粉々に砕けていた。

「外に出よう」

 景佑はその人の手を強引に掴んで、部屋を出て行った。


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