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第二十五話 疑問点

ダイニングに戻るまでの道も、閑散としていた。

 扉をあけて中にはいるも、廊下と変わらず何もなかった。

三人はダイニングから外につながる扉に向かい、ゆっくりと開けた。

 黎慈が先陣を切り、先に外に出た。

 だが、外も中と同じように何もなかった。

ただ、中庭には外壁があり、ここから外に出るのは難しいように思えた。

「さて、外には出れたが、、、」

「ここで大丈夫です。ありがとうございました」

 黎慈と景佑の顔には困惑の表情が表れていた。



そう思っているのも束の間、少女はその場で横になった。

 二人は黙ってみていると、少女はどんどんと透明になっていった。

「おい、これ大丈夫なのか?」

 景佑は黎慈に疑惑を投げかけていた。

「しばらく見守ろう」

 二人は黙ってその様子を見守っていた。

 数秒すると、少女の体が灰のようになって消えていった。

まるで、化け物を倒した時のように跡形もなく。

「消えたな…」

 黎慈は少女の消え方に、何か不信感を覚えていた。

「景佑、一旦建物に戻ろう」

「そう、だな」

 二人はダイニングへ戻って行った。



どちらも疲れが出たのか、床に座り込んだ。

 天井を見上げる景佑に、黎慈が先程の不信感について話し始めた。

「なあ、さっきの少女の消え方、おかしくないか?」

「………」

 景佑はさっきの状況を思い出すように、右上に視線をやった。

「確かに、さっきの消え方。化け物を倒した時も…」

「ホログラムのような消え方。何かおかしくないか?」

「………」

 景佑も不信感を抱いているようだった。

「戻って衣百合の意見も聞こう。今は外に出る方法を考えよう」

「でも、どうやって…」

 中庭には外壁がある。

かといって正面から出るのは危険すぎる。

「上から…」

 黎慈の口から独り言が漏れた。

「屋上からってことか。確かに、それしかないのかもな」

この場所の構造が学校と同じなのは、今までの探索で確信した。

 だとするなら、屋上があるはず。

「ものは試しだ。行ってみる価値はあるはず」

「じゃあ、行きますか」

 二人は立ち上がった。

「この場所からだと、真反対だな…」

「いくしかないだろ、景佑道案内を頼む」

「走っていくぞ」

 黎慈は先を走る景佑を追いかけて、屋上を目指した

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