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黒い霧が出てる人居たーー!

「黒いわ!」

「ほんとっ 黒いわ」

「呪いなんだって」

「黒すぎなんじゃない?」

「黒すぎなんてものじゃなくね?」

「黒い霧まで 出てるし、、」

「呪いの黒い霧らしいわ」


私が 学園に向かって歩く度に 周囲の者達が振り向く。

『もう 言われ慣れた光景だなぁ』と 思っていたら、、


「でも ルナマリアより濃くね?」

「確かに ルナマリアより 黒い霧が多くない?」


「!!」

私の事では無く 別の誰かを 指差している。た、確かに 見慣れた黒い霧が!!よく見ると霧の粒が踊っている。

『き、きたーーー 遂に遂に 仲間が来たーーー』

喜び勇んで 黒い霧が出ている女性のところに走っていく。話した事無いとか関係無い!恥ずかしいとか言ってられない! 互いの黒い霧が絡み合う。なんか私の黒い霧の方が勝っている?


「わ、私『ルナマリア ハウライト』と申します。シュリーさんですよね?」

「わ! 突然で何事でしょうか?」

相手は 少し驚いている。仕方がないことだと思う。


「あなたからも黒い霧が出ていたから 私と一緒だと思って、、どうしても声をかけてみたくなってしまったの、、でも突然でごめんなさい」私は頭を下げる。

「えーと。。私に話掛けて下さるなんて、、すいません。自己紹介が遅れまして 私は『シュリー』と申します。ゴホゴホ、、」

「だ、大丈夫でしょうか?」

「えぇ。大丈夫です、、」 


「と、突然で 本当にごめんなさい。なんだか嬉しくなってしまって、、後先考えずにお声をかけてしまいました。でもよくよく考えたら、、大変失礼な事だと思い チョー反省しております。本当にすいませんでした」

私はシュリーに対し深く頭を下げて謝罪する。


「いえいえ 私なんかに話掛けて下さるなんて とても嬉しかったです。あなたとお話し出来て嬉しかったです。ゲホゲホ。ゴホゴホ」


「これから授業が始まります。もしあなたがよろしければ お昼休みに一緒にお食事でもどうですか?」

「え! いいんですか! 私なんかと、、」

「ぜひぜひ!」

「・・・・」

シュリーは 目に涙を少しだけ浮かべて うんうんと頷く。


「ではお昼休みに 屋上でお待ちしてますねーー」

「よろしくお願い致します」


私はシュリーを見送る。『あぁ仲間が出来た! 嬉しいなぁーー』


そこへフローラが駆け寄って来る

「あら? さっきの人知り合い?」

「ううん。初対面。ただ あの人も私と同じで黒い霧が出ていたから、、思い切って話しかけてみたの。今日のお昼に一緒の食事に誘ちゃった。フローラも一緒に食べよ?」

「うん。そだね」


「それよりも この間倒れたの大丈夫だった?」

「うーん、、大丈夫な様な、、大丈夫では無い様な、、」


そこへ ラーナがやって来た。

「おはようございます。ルナマリアさん フローラさん」

「おはよう ラーナ」

「ルナマリアさん 先日体調は大丈夫でございましたか?」


挨拶もそこそこに 私は フローラとラーナを捕まえて校舎の裏へと連れて行く。

「いい今から 言う事 見せる事 は絶対に内緒よ!」


「な、何を見せるつもり」

「どんと来いでございますわ」

「2人を信じて打ち明けるんだから 絶対に内緒にしてね」

フローラとラーナは大きく頷く。


私は右手の前腕をめくって フローラとラーナに見せる。フローラとラーナは 私の右腕を見て驚き 驚愕の表情をする。一瞬 見間違えたのかと思って 2人は目をこすり再度私の右腕をじーっと見る。そして 私の右腕のハートの数を1つずつ数え始める。


「1・2・3・4・5・・・」

「ろ、、6個もあるじゃない」

「ど、どうしたのですか これ! しかも全部黒ではございませんか」

「って言うか 前より一段と黒くなってない?」


「やっぱり! そう思うよねーー。実は私もそう思うのよ。。これって病気かしら病気かしら ヤバい?」

『それはないね! 俺がこんなにも 愛を授けているんだから』


「あ、アルジンネード様。じゃあこれ病気じゃなくて、、大丈夫なんですよね? 6個もありますけど?」

『た、多分、、大丈夫なんじゃね』

「自信ねーのかよーー」


「ルナマリア! 突然どうしたの? 大丈夫 1人で話し始めて」

「あぁ。ごめんごめん 今アルジンネード様から話しかけられて」

「ルナマリアさん やっぱり神様と会話が出来るのでございますね? すごいですわ」

「あんまり頼りにならないんだけどね」

『はぁーー!? お前なぁーー』

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