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愛メーターも瞳も髪も『真っ黒』です!

この度は『愛メーターも瞳も髪も真っ黒! 黒い霧まで発生させている令嬢は 世界を救える?』をお読み下さり ありがとうございます。


今後とも よろしくお願い致します。

「くろっ!」

「黒いわ!」

「ほんとっ 黒いわ」

「黒すぎなんじゃない?」

「黒すぎなんてものじゃなくね?」

「黒い霧まで 出てるし、、」


私が 学園に向かって歩く度に 周囲の者達が振り向く。

『私だってね! 好きで黒くなった訳じゃないのよ!』


「ちょっと! ルナマリア いくらなんでも黒すぎなんじゃない?」

幼なじみのフローラが話しかけて来た。私を見るなり 第一声がこれ。。

『挨拶は? 人としての挨拶は!!』


「そんなこと言ったってねぇ、、私だって 好きで黒いわけじゃないんだよ」


私は 瞳も真っ黒で 髪の毛も真っ黒で 更に身体全体を 黒い霧が覆っている。オーラの様な物だ。


フローラは 私の右手を握って前腕を見る。

「うわ何? ルナマリア! あなたの右手、、『愛メーター』まで真っ黒じゃない?」

「だーかーら! 好きで黒くなったんじゃないの! さっきも言ったでしょ」


「しかも ハート 5個全部真っ黒って、、一色ってあったんだねーー」

フローラが哀れんだ様に 私を見る。

そうなのだ。私の右腕にある ハートの形をした『愛メーター』は 5個全て真っ黒に染まっている。いきなりMAXである。。


「ちょっとフローラも見せてよ」 悔しくてフローラの右腕を見る。『ちぐしょー!』

「いいなぁ、、フローラ 赤3個 緑1個 桃1個 じゃない」

よく見ると フローラの瞳は程良い赤で 髪の毛も程良い赤、、当然 身体から 霧やオーラなど出ていない。

逆にサッパリした爽やかな『青春』がキラキラしている気がする! 私と違って目には見えないけど、、な、なんて奴!


そこにラーナが やってくる。

「あらーー? ルナマリアさん 黒すぎではございません?」

おい! おまえもか! 私を見るなり 第一声がこれとは。。

『挨拶は? 人としての挨拶は!!』


「だーかーら! 言われなくてもわかってるって、、フローラにも言ったけど 好きで黒くなったわけじゃないんだから」

『そう 断じて言おう! 決して好きで黒くなった訳ではないのである』


「そういうラーナは?」

私はラーナの右腕の愛メーターを見る。『!! ちぐしょーー!!』

ラーナの右腕のアイメーターは、緑2個 紫1個 水1個 橙1個。無関係だが、、胸部の山2個!

何とも言えない 綺麗な翡翠の瞳。柔らかな翡翠色の髪。当然 身体から 霧やオーラなど出ていない。

逆に15歳とは思えない妖艶な『フェロモン』が溢れ出ている気がする! 私と違って目には見えないけど、、う、羨まし!


私は 教室に向かって歩きながら 周囲を見渡す。私の様に 真っ黒な子は誰もいない。淡い色の綺麗な瞳。鮮やか暖色 寒色あれど、、当然誰1人として 霧やオーラなど出ている子もいない。


昨日 両親から言われた事を思い出す。

「今まで こんなに真っ黒な子は たぶんこの国に1人として居ないと思うよ。っていうか世界中 探しても居ないんじゃないかなぁ、、黒色自体たぶん無いんじゃないか? 霧が出てるなんて 本当に私たちも初めてだよ。凄いよねーー ルナは!」

「そもそも 愛メーターに 黒色があったなんてね。。それに一色なんて子も居ないと思うよー。凄いよねーー ルナは!」


授業が始まっても 教師も周囲も チラチラと私を見て来る。私も黒いオーラが邪魔で 黒板が見えにくい。

『確かにね 気持ちはわかるけど、、そりぁ 昨日までそうでは無かったのに 突然黒くなって現れたら驚くよね』


『ちょっと 俺の愛が強過ぎたかな?』

突然 脳内に声が聞こえる。


「え?? え??」

『お! やっぱり俺の声が聞こえるのか?』


「え? え?」

『そんなに驚くこともないさ 俺はアルジンネードだ」

「え! あの、、えーと、、アルジンネード、、って あの神様の??」

『そうだ! 神様だ! 偉いんだぞー。ってか やっぱり俺と会話が出来るんだな?』

「・・・」


『俺と会話出来るなんて 凄い事なんだぞ! なんだか 嬉しくなって来た。お前 俺の所に来いよ。デートしよう! デート!』

「え? えーと、、アルジンネード様って、、コントーラ火山の火口にお住まいだと 伺っておりますが、、」


『おう そうだが 何か問題か?』

「問題も何も、、コントーラ火山に行くまでに馬車で何日もかかります。その上 標高10000メートルのコントーラ火山に登らないと。。山頂に到達出来たとして 1000度を超えるマグマの火口に飛び込むことになりますけど。。」

 

『そうだけど 何か問題か?』

「お会いする前に 死にます」


『・・・』

『だよねーー』


『じゃあ 俺がそっちに行くわ』

「えーと、、アルジンネード様って、、御姿が『巨大な火の鳥』だと 伺っておりますが、、」


『おう そうだが 何か問題か?』

「『巨大な火の鳥』が突然王都に来たら 人々は大混乱になり逃げ惑います。王都中が火の海になります」


『そうかもな 何か問題か?』

「私も逃げます、、おそらく」


『・・・』

『だよねーー』


「あのーー ルナマリアさん。先程から ぶつぶつと何か言っておられる様ですけど、、授業中なのですが。このまま進めても?」教師に睨まれる。


『ああーー!! 何でこんな事にーー!!』

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