【巻四一 費詩】此論最善
「ありえんわ!」
襄裔還書與所親曰:「近者涉道,晝夜接賓,不得寧息,人自敬丞相長史,男子張君嗣附之,疲倦欲死。」其談啁流速,皆此類也。
臣松之以為
談啁貴於機捷,書疏可容留意。今因書疏之巧,以著談啁之速,非其理也。
(漢籍電子文献資料庫三國志 1012頁 ちくま5-315 批判)
○解説
張裔は蜀産まれ、呉に雌伏し、そして蜀で諸葛亮の属官として才覚を花開かせた人です。諸葛亮が北伐に出ているとき留守役の副官として蜀に残っていたのですが、直接確認しなければならない案件が出たので諸葛亮のもとに向かうことに。このとき、見送る者が数百人にもおよび、張裔、その対応に追われたようなのです。なので知人に宛てた手紙で、こう語っています。「旅行に行くときに来客の対応でヘトヘトになりました。人々は丞相さまの副官という立場の人間に対して尊敬の念尽きせぬようですが、その官職にぶら下がるこの張裔はひどく大変なのですよ」。どうも張裔さんはこの手の諧謔を好むお方だったようなのです。
が、裴松之先生。気に食いません。
はぁ? 諧謔? そういうのは会話におけるとっさの対応で語られるべきものだろうが。手紙は時間を掛けてゆっくり書けるんだし、諧謔とは別もんだろうがよ。なんで手紙の内容からとんちの効いた会話ができる人間だなんて証明できるってんだ、ありえんわ!
○皆様のコメント
・波間丿乀斎
いや手紙で書けるってことはそういう発想が浮かぶ人だ、とは言えるんじゃないですかね……?




