【巻三七 法正】霸王之主,誰不皆然
「覇者王者なら当然良き策を聞きとげ
功績を挙げるもんだろが」
二十四年,先主自陽平南渡沔水,緣山稍前,於定軍、興勢作營。淵將兵來爭其地。正曰:「可擊矣。」先主命黃忠乘高鼓譟攻之,大破淵軍,淵等授首。曹公西征,聞正之策,曰:「吾故知玄德不辦有此,必為人所教也。」
臣松之以為
蜀與漢中,其由唇齒也。劉主之智,豈不及此?將計略未展,正先發之耳。夫聽用嘉謀以成功業,霸王之主,誰不皆然?魏武以為人所教,亦豈劣哉!此蓋恥恨之餘辭,非測實之當言也。
(漢籍電子文献資料庫三國志 961頁 ちくま5-212 批判)
○解説
陳寿先生が法正伝中に描く、漢中争奪戦。法正は迫り来る夏侯淵軍に対し、劉備を囮にして黄忠に脇腹を食い破らせ、夏侯淵を討ち取ることに成功します。のちに曹操自身が漢中に赴き、劉備の戦いぶりを聞いたときに「劉備にこのような真似ができるとは到底思えん、他の者から策を授けられたのだろう」と語ったそうです。
はぁああぁあ!? と裴松之先生、陳寿先生に噛みつきます。
劉備様ほどの英知があって、どうしてこの程度の作戦も立てらんねえと思ってんだ!? ただ法正が先に発言したってだけの話だっての! だいいち良き策を聞きとげ功績を挙げるのは、覇者王者で誰がやろうとしねえってんだ? 曹操が劉備を「人に教わらないと今回の作戦を展開できなかった」なんて評価したのは愚劣ってもんでしょうよ、もし仮に言ってたとしたらただの負け惜しみだね!




