【巻一〇 賈詡】罪也一何大哉
「こいつの罪最悪!」
卓敗,輔又死,眾恐懼,校尉李傕、郭汜、張濟等欲解散,閒行歸鄉里。詡曰:「聞長安中議欲盡誅涼州人,而諸君棄眾單行,即一亭長能束君矣。不如率眾而西,所在收兵,以攻長安,為董公報仇,幸而事濟,奉國家以征天下,若不濟,走未後也。」眾以為然。傕乃西攻長安。語在卓傳。
臣松之以為
傳稱「仁人之言,其利溥哉」!然則不仁之言,理必反是。夫仁功難著,而亂源易成,是故有禍機一發而殃流百世者矣。當是時,元惡既梟,天地始開,致使厲階重結,大梗殷流,邦國遘殄悴之哀,黎民嬰周餘之酷,豈不由賈詡片言乎?詡之罪也,一何大哉!自古兆亂,未有如此之甚。
(漢籍電子文献資料庫三國志 327頁 ちくま2-283 罵詈雑言)
○解説
董卓の死後、もと配下の李傕や郭汜、張濟らはおとなしく故郷に戻ろうと思ったのだそうです。けれど、同じく董卓の下についていた当時の賈詡が「いやお前ら下手に解散すれば吊されるだけやぞ?」と言ったものだから、あらためて李傕らは長安を攻撃ました。
伝にあるこのエピソードに、裴松之先生はいきなりお気持ちをぶつけます。マジでお気持ちです。
まずは春秋左氏伝昭公三年の事績に対する左伝筆者の「仁者の言葉のなんと恵みをもたらすことよ」を持ち出します。つまり賈詡の言葉はその真逆を行った、と。
せっかく董卓という巨悪がいなくなって世がまともな方向に進もうとしたのに、賈詡の野郎が余計なことを言ったせいでまたひどい方向に転がっていった、とするのですね。つまり三国の大乱は、賈詡が余計な一言を言わなければここで収まっていたはずなのだぐらいのことを、ほぼノー根拠で言い切っているのです。
裴ちゃんハウス。おちけつ。
○皆様のコメント
・ひぽ太郎様
李傕らが長安を攻撃しようがしまいが天下大乱の趨勢は変わらなかったでしょうにね(^_^;)
まあちょっとお気持ちを表明したくなる気も分からなくは無いんですが…




