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裴松之先生の「罵詈雑言」劇場  作者: ヘツポツ斎
罵詈雑言劇場 魏編

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10/76

【巻六  袁紹】史籍之罪人

「てめーみてーのが

 史書の価値を落とす犯人なんじゃ!」



樂資山陽公載記及袁暐獻帝春秋並云太祖兵入城,審配戰于門中,既敗,逃于井中,於井獲之。


臣松之以為

配一代之烈士,袁氏之死臣,豈當數窮之日,方逃身于井,此之難信,誠為易了。不知資、暐之徒竟為何人,未能識別然否,而輕弄翰墨,妄生異端,以行其書。如此之類,正足以誣罔視聽,疑誤後生矣。()()()()()()()()()()()()()()


(漢籍電子文献資料庫三國志 202頁 ちくま1-495 罵詈雑言)



○解説

 袁紹えんしょうの死後、その息子たち、特に長男の袁譚えんたんと三男の袁尚えんしょうが対立。この対立を曹操そうそうにつけ込まれて滅ぶわけですが、ともあれ袁尚の配下に審配しんばいと言う人物がいました。人々が袁紹の後継者として袁譚を押す中、審配は袁尚にベット。そして最終的には曹操に捕まり、処刑されるのですが、このとき剣を北に掲げて「我が君は北におわすのだ」と叫んだ、とされています。なおここで紹介した以外にも、陳寿ちんじゅの本文でも最後まで忠烈を貫き通したと書かれ、『英雄期えいゆうき』でも直剛の士であると書かれ、『漢晋春秋かんしんしゅんじゅう』では袁譚に向けて君臣の序を深くわきまえるよう懇々と説いた書が載せられていたりと、その忠烈振りが強調されています。

 にもかかわらず、樂資がくし山陽公載記さんようこうたいき』と袁暐えんい獻帝春秋けんていしゅんじゅう』では、なぜか曹操によって攻め込まれたとき、井戸の中に隠れていた、と語られる。

 それはもう裴松之はいしょうし先生も激おこです。

 んなわきゃーねえ、審配みたいなバリバリの烈士捕まえて何ほざいてやがんだ! 資と暐のやろうのこた良くしらねえが、何が正しいかも見抜けねえくせにちょろちょろ筆を弄んでくだらねーゴシップを嬉々として広めやがった。こいつらのせいで人々の目は欺かれ、後世の人間もデマに踊らされる羽目に陥った。こんな奴ら、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()! と、最大限の罵倒を叩きつけておられます。


 ちなみに審配については、中国語版 Wikipedia には様々な人物による評価がまとめられています。それによると、

孔融こうゆう:忠臣!

荀彧じゅんいく:いやカスでしょ?

逢紀ほうき:天性烈直! みんな慕う!

孟岱もうたい:謀反する気満々だったと思うけどね?

曹丕そうひ:まーこいつらのせいで袁氏滅んだよね。

陳普ちんふ:長幼の序を無視する罪人。

郝経かくけい:その烈志は見習うべき。

胡三省こさんしょう:あんなバカやりゃそりゃ滅ぶわ。

羅貫中らかんちゅう:その直剛さの前に、降ったものは恥じたよ!

毛宗崗もうそうがん:不屈だけど、沮授には劣るかな。

鍾敬伯しょうけいはく:忠臣とは言えないが、漢だよね!

蔡東藩さいとうばん:袁氏滅亡の原因だと思う、まぁカッコいいけどね。

柏楊はくよう:カッコいいとは思うけど袁氏滅ぼしてるし、ねぇ……。

 とのことでした。

https://zh.wikipedia.org/zh-mo/%E5%AF%A9%E9%85%8D



○皆様のコメント


・おさっち様

その割には献帝春秋は裴松之さんめちゃ引用してますよねw


・帳慢様

① 袁譚を青州に出し、伯父の後継者として出すように袁紹へ建言した(『後漢書』袁紹伝下)

② 袁紹の遺命を矯めて袁尚を強引に立てる(同上)

③ それでもなお袁尚を支持して最前線で曹操に対抗する袁譚に一切援助をしない(同上)


なにが「一代之烈士」なんだよォ─ッ

こんなズルっこいヤツが烈士なんて納得いくかァ?

オレはぜーんぜん納得いかねーぜ、なァオイ!(ギアッチョ)

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