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追加依頼-ヒロイン登場-

「森の中心部に行ってきてくれんか」

「中心部ですか」


 判断材料が少なすぎていいですよとは言えない。


「実は、森の中心部にはごく限られたものしか入ることが許されていない」

「はい」

「入ることが出来るのはアーク殿が助けてくれた白いフクロウ、オウルに認められた者だけだ。私の娘、イリアの同伴をしてくれないか」

「分かりました」

「おおっ、よろしく頼む」


 息子のハリソンさんが離席する。

 依頼は断ってもよかったのだが、断って関係悪化してもしょうがないから引き受けた。ハナさんの心象が悪くなるのも避けたいわけで。


「父さん、イリアを連れてまいりました」


 暫くすると小柄で幼さを残す少女が入ってくる。ガラス細工のように整った顔立ち。眉は長くエメラルドと同じ色をした目と顔は緊張のためか強張っている。贔屓目抜きでかわいいと思う。肩に白いフクロウ、オウルが止まっており、俺に挨拶するかのごとくひと鳴きする。


「イリア、アーク殿に挨拶しなさい」

「イリア、です」

「アークだ。よろしく頼む」


 たどたどしく挨拶する村長の娘イリア。

 歳は16位か?事情を掴めていないらしく、父親に催促されて渋々挨拶したような感じがする。 


「オウルを助けてくれたのはアーク殿だ」

「えっ」


 若干驚いたようで、口を開け思わず声を漏らすイリア。こちらを見る目が少し変わる。


「アーク殿はオウルに認められている。アーク殿と一緒に森の中心部にいってきてくれないか。様子を見てきてほしい」

「・・・わかった」


 村長の娘イリア嬢は俺とブライトンさんを見比べた後に、ブライトンさんに向かって返事をする。


「急で申し訳ないがよろしく頼む。その、なんだ、他意はないから短い間だがよろしく頼む」

「・・・ん」

「この通り少々人付き合いが苦手な子でな。悪気はないからよろしく頼む」

「ええ、任せてください。オウルと仲良くしている者同士、仲良くやれますさ」


 こうして早々にパーティを結成することになる。

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