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白うさぎは詐欺師と黒うさぎは強面。

作者: 七瀬



僕は白うさぎのロットだよ

俺は黒うさぎのバイトだ!


もともと、僕たちは同じお母さんのお腹から産まれて来たんだよ!

僕たち、兄弟姉妹は元気に9匹産まれてきたのだけど、、、?


僕たち兄弟以外は、、、みんな何処かの家に飼われていった、、、!

残ったのが、、、僕とバイトだけだ!



僕たち兄弟は、凄く仲がイイ!

どちらかに何かあれば、直ぐに助けに行く、、、!


僕はバイトが好きだし!

バイトも僕の事が好きだ!




ロットは、真っ白なキレイな毛並みで誰にでも嘘をつく、、、。

いわゆる! ロットは『詐欺師』なんだ、、、!


見た目の優しそうな雰囲気や丁寧な話し方に、如何にも本当の話のように

作り話もうまい、、、!


話すのが凄く上手だから、、、?

みんな、ロットの作り話に引っかかるんだよな、、、!




バイトは、見た目は真っ黒でイカツイ感じの黒うさぎだけど、、、?

本当は、心優しいやつなんだよ!


口も悪いし! 見た目は、強面だから損をしているだけで、、、!


兄である! 僕が言うのもなんなんだけど、、、?

『アイツは本当にいいやつだ! 信用も出来る!!!』


見た目が、逆なだけで、、、。


僕の弟には、、、もったいないぐらいだよ!



僕は弟のバイトに、おいしい話を持ちかけた、、、!


『なあ~バイト! いい儲け話があるんだが、協力してくれないか、、、?』

『ロット! もう詐欺師の仕事なんてやめろよ~もっといい仕事あるだろう!』

『お前は僕の仕事にケチをつけるのか、、、?』

『・・・・・・だって! 詐欺師の仕事なんか、、、!?』

『じゃ~バイト! お前はどうなんだ! そんな真っ黒の毛で強面なお前は!

本当は僕なんかよりいいやつなのに、、、! みんな見た目だけで判断する

んだぞ! だからお前は、未だ安定した職にもつけないでいるんだ!!!』

『・・・・・・そ.そんな言い方しなくてもいいじゃないか、、、?』

『・・・済まない! だからだよ! 僕の仕事に協力してくれよ!』

『・・・・・・うーん? 分かったロット、俺は何をしたらいい?』

『弟よ~やっぱり頼れるのはバイトだけだ!!!』




ロットの話はこうだった!


どでかい家に1人で住んでいるおばあちゃんがいるとか、、、?

そのおばあちゃんを騙して、お金奪い取ろと言う話...。


『・・・・・・本当にうまく行くの? ロット...!』

『当たり前だ! 僕はプロの詐欺師だぞ! 狙った獲物は逃がさないよ!』

『こう言う時のロットは、なんでこうこも頼りがいがあるのか、、、?』

『さあ~行くぞ! バイト!』

『・・・あぁ!』




俺とロットは、スーツに着替えて、大きな屋敷の玄関先にいた、、、!

ロットは真っ白なスーツ! 俺は真っ黒なスーツ姿に、、、!


『じゃ~バイト! インターホンを押すぞ!』

『・・・・・・ううん、』


【ピンポン】


『あらあら? どちら様ですか、、、?』

『ワタシくし! ジュセフさんの取引先の銀行のモノですが、、、?』

『・・・えぇ!? いつもの方じゃないみたいだけど、、、?』

『えぇ! 以前に担当していたモノは、急に仕事を辞めてしまい! ワタシが

今回から、ジョセフさんの担当になるベイトです!』

『あら? そうなの、、、? 入ってらして~!』

『はい! それとボディーガードとして、もう1人いますがいいですか?』

『えぇ! もちろんよ~一緒に入ってらして~!』

『はい!』



僕とバイトは屋敷の中に入ると、、、?

途轍もなく中は広くて、迷路になりそな程の部屋数に、そこには家政婦が

10人ほど働いていた、、、!



これは、、、!? 予定外だったが、まあいい!

このおばあさんからお金を盗み取る事に影響はしないと思ったからだ、、、!


『さあ~どうぞ!』

『ありがとうございます!』

『あら? 貴方が今回から、私の担当になるお方、、、?』

『えぇ、初めまして! 羊のジョセフさんにお会いできて光栄です!』

『えぇ! 初めまして! ・・・こちらが、ボディーガードの方、、、?』

『今回は、とってもいいお話をお持ちしましたので、ボディーガードも

連れて参りしました!』

『・・・・・・えぇ? どんなお話なのかしら、、、?』

『投資のお話です! 今まさに、乗りに乗っている会社がありまして、、、!

ここの会社にジョセフさんが出せるだけでいいんです! 投資してもらえれば

その次の月には、倍になって返ってくると言うお話なんですよ~』

『・・うーん? 本当かしら、、、? 私を騙していませんか、、、?』

『まあまあ、嘘みたいなお話で! 信じられないのもよく分かりますよ~!

ただ! 成功している方がいますので、テレビ電話で話してみませんか、、、?』

『・・・・・・えぇ! そうしたいわねぇ~!』



それは予め、ロットの知り合いで協力してくれる仲間だった、、、!



『どうも! お久しぶりです!』

『やあやあ! ベイト君! 久びりだねぇ~』

『実はですね! 以前にワタシが持ちかけたお話で成功されたウエイトさんと

少し、お話がしたい方がおられまして、、、。』

『初めましてウエイトさん、、、!』

『ご婦人も、ベイト君からお話を聞いているのですか、、、?』

『・・・・・・えぇ、まあ、』

『すべては、ベイト君のおかげで! ぼくはお金を儲ける事が出来たんです!

こんな話、何処にもない事ですよ~』

『・・・あら? そうなんですか、、、? じゃ、もっと詳しく話を聞かせて

くださいな! 私も投資してみようかしらね、、、?』

『それはいい! すべてベイト君に任せておけば! なんも問題ありませんよ!』

『えぇ! そうね!』



すべてはうまくいった、、、!

ジョセフさんは、初めてなのに、、、!

500万ジルイン (※日本円で1200万円)ものお金を投資してくれた!


次の月には、、、倍の1000万ジルインをジョセフさんの通帳に入れた!

このお金は、以前から僕が詐欺師の仕事で貯めてきたお金だ、、、!


そして更に次の月には、、、。


ジョセフさんも信用したのか、、、?

その倍の1000万ジルインを投資してくれた、、、!


『あらあら~ ベイトさんのおかげで! 私、儲かっちゃったみたいよ~!

本当にありがとう~!』

『こちらこそ! ありがとうございます! これからもよろしくお願いしますね!』




俺はロットがやっている事に、やっぱり納得できなかった、、、!

絶対に嘘はよくないし! 人を騙すなんて、、、!

あってはいけない事なんだ、、、!


俺は直接、、、ジョセフさんの家に1人で行った、、、!


『ジョセフさん! どうしてもお話したい事があります!』

『あら? 以前のボディーガードさんじゃないの? ベイトさんは一緒じゃ

ないのかしらね、、、? どうぞ~入ってきて~』

『・・・ははい!』



俺は隠さず、全てジョセフさんに話した、、、!


『すみませんジョセフさん! ダマしたりなんかして! でもロットも

本当はそんな事したかった訳じゃないんです!』

『・・・・・・もういいのよ!』

『・・・えぇ!?』

『・・・知ってたわ! 全部知っていたのよ~』

『・・・・・・ど.どういう事なんですか、、、?』

『あなた達には、兄弟姉妹がいたでしょ! 確か、、、? 9匹いたのよね!

1番上の子を私が養子にしたのよ! あの子、あなた達兄弟姉妹の事を、

本当に心配していてね! だから、騙されたフリをしたのよ!』

『・・・・・・フリですか?』

『えぇ! あの子の名前をイーサンと夫と私でなずけたのよ! でも交通事故で

亡くなってしまって! ここにはお金が山ほどあるわ~! もう私はおばあちゃん

だからお金には興味がないのよ! すべてはあの子の為に、、、! あなた達、

兄弟姉妹の為にね! 何かしてあげたかったのよ~!』

『・・・・・・ジョセフさん、』

『だから、もういいの! ロットにもそう言って! それとここには、好きな

時に来るといいわ~!』

『・・・ははい! どうもすみませんでした。』

『でも、貴方は本当にいい子ね! 私達の養子にならない、、、?、、、』

『・・・えぇ!?』




俺はその事を、ロットに直ぐに話した、、、!


『えぇ!? 嘘だろう? お前ときたら? なに、本当の事をジョセフさんに話

してんだよ!』

『でも、ジョセフさんは全部分かってたんだ! 騙された【フリ】をしてくれて

たんだよ! だから、一緒にジョセフさんに謝りに行こう!』

『・・・うーん、あぁ! そうだな!』



次の日、、、。


俺とロットは、ジョセフさんに二人で謝りに行った、、、!


『本当に、騙したりしてすみませんでしたジョセフさん!』

『・・・もういいのよ! ロット! そのお金は貴方が自由に使いなさい!』

『・・・えぇ!? でも、それじゃ、』

『それと、バイトくんの事だけど、、、?』

『分かっています! これからは、時間がある時にバイトに会いに来ます!』

『・・・・・・えぇ!? 何言ってんだよ!』

『お前! ジョセフさんの養子にならないかと言われてるんだろう! いい話

じゃないか! お前にはその方がイイ!』

『・・・兄貴が勝手に決めるなよ!』

『バイト! お前は、僕とは違い過ぎるんだよ! お前はこっちのほうがイイ!

ジョセフさん、バイトをよろしくお願いします!!!』

『えぇ! 任せておいて!』

『・・・・・・ロット、』

『泣くな! 僕の弟だと言う事は何も変わらないんだぞ! それに何時でも

会えるさ~ なあ、バイト!』

『・・・あぁ!』





その後、、、。


バイトはジョセフさんの養子になり、次期この国の大統領になる事が決まった!

何故なら、、、? ジョセフさんの旦那様は、この国の現大統領だから、、、!





そしてその頃、、、。


ロットは、プロの詐欺師の仕事を極めていた、、、!

仲間も増えて、プロ詐欺師集団が出来るまでに、、、。




二人は、全く違う人生を歩んでいるが、、、!?

ただし、、、やっぱりロットとバイトは物凄く仲がイイ!


たまに、、、。

二人は会って、お互いの話をして楽しい時間を過ごしている!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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