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異世界からやって来た学生は商人として生きるようです  作者: ポークフィッシュ
終わりから始まりにかけて…
6/8

第六話

誠に申し訳ありませんでした!!!

 仮称、クラーケンスライム。

 全身が半透明なスライムで出来ており、斬撃によるダメージは薄い。

 スキル大図書館が、脳内で分析結果を説明されその情報を元に攻撃方法を考える。

 しかし何も浮かばない。なのでとりあえず走る。

 船体が2つに割れほぼ差直角になっている甲板を落ちるように走る。

 海面が近くなると上を向き、恐らくサブマストとメインマストが絡まっているであろう部分に刀身を射出。

 刀身はメインマストの骨組みに刺さり、そこへとジャンプする。

 ジャンプと同時に刀身に付いたロープを巻き取り、素早く目的の場所へと移動する。

 着地後、マストに張り付くとクラーケンが体を降るようなモーションが見て取れた。

 すぐさま他の場所にもう一本のナイフを射出しようたしたしかし場所がない。

 判断が遅れ触手なようなものに吹き飛ばされる。

 上の方に吹き飛ばされた。

 瓦礫と一緒に吹っ飛んでいく、しかしふっ飛ばされたのが功を奏したのか仮称クラーケンスライムの弱点らしき場所を見つける。

 しかし空中じゃ何もすることができないが、方法だけは見つけていた。

 素早くナイフを投げる。

 ナイフは糸を出しながら仮称クラーケンスライムの体を貫通し向こう側にある樽へ。

「雷神ミラ」

 それから掛け声とともに能力を発動させると体から電気を流しナイフへと通電、仮称クラーケンスライムは感電しピクピクと体を震わせながら動きが鈍くなる。

「性質変化」

 スキルを発動させると突如体がクラーケンへ

 と吹き飛ぶ。

 吹き飛んだ方法、それは性質変化で巻き取り部分を強力だがお粗末な簡略型のモーターに作り変え、強力な電気で巻き取ると言うと方法でだった。

 考えはあったが駆動部分がモーターになるとも思えないし実験している最中にクラーケンスライムが襲ってきた為にぶっつけ本番でやった技てあった。

「おりゃ!」

 物凄い勢いで吹き飛び仮称クラーケンスライムへと突っ込む。

 ミラの体が仮称クラーケンスライムを貫通すると同時に仮称クラーケンスライムのスライム状の体が吹き飛び、あたり一面にスライムを撒き散らしていった。

 そしてミラの口には、緑色でビー玉ぐらいの大きさの石があった。


 仮称クラーケンスライムの弱点、それはスライムと同じ。

 スライムの弱点は 酸性のスライムジェルを生み出し続けるコアのようなもの、なので仮称クラーケンスライムもコアがある。

 体を貫通させ弱点のコアだけを取り出したのだ。


 樽へと猛烈な勢いで着地する。

 樽は体ごと一度沈むと体重が軽いのかそのまま浮かび上がり立つことができた。

 戦闘は一段落したが被害は大きかった。

 周りを見回す、船の残骸は一部溶解しており、生存者は見つけることのできなかった。

 一人ぐらいは生き残っでいると思ったが生存は絶望的なようだ。

 海は海で表面にスライムの粘液が浮いておりもし生き残っていても粘液に触れると体が溶けるため、生存は絶望的だ。

 そんな事を考えていると、口の中に甘い味が広がってゆく。

 何かと思えばまだ仮称スライムコアを加えたままだった事を忘れていた。

 仮称スライムコアは早々に噛み砕く。

 噛み砕くが完全に味はアメだった…メロン味の。

 欠片をすべて吐き出す、すると。

 "スキル性質変化がスライムコアの変化を取り込み、分子変化へ進化しました"

 大図書館からのお知らせが届く。

 どうやら噛み砕いたとき破片が体の中に入り、スキルに変化が現れたようだ。

 しかし、今はのところ関係ないため気にしない。

「"さて…これからどうしよう"」


 これからの足をどうしようか考えながら樽の上に座り込むのだった。


 そらからが長かった…


 一日目:晴れ

 波は比較穏やかで波に任せて樽は船を離れてゆく。

 とりあえずこれから陸までどれだけの時間が立つかわからないので能力で出した本に日記をつける事にした。


 二日目:晴れ

 波は昨日と同じで穏やかで周りには何もない。

 この体は空腹を感じないらしく一日何も食べなくても平気だった。



 三日目:雨

 雨が降ってきた。仕方がないので樽の中に。

 樽は少しばかり大きめだった為に窮屈ではなかった。

 中には地図があり暇なので見ておく。

 地図は詳細に国の情報などが書いておりどうやらこの世界には大まかに5つの大国があるらしい。

 北に位置し、機械技術が発達した独裁国家、ベネデット帝国。


 東に位置し、妖術などが発達し他の国の干渉を嫌う独立国家、花ノ国。


 南に位置し、魔法などが発達した。

 リラアス共和国。


 西に位置し、魔王が収める魔族などが暮らす国。

 魔国。


 帝国は魔の国とは対立状態でにらみ合いが続いている。


 花ノ国はすでに50年も鎖国をしており、入国が許されない。


 リラアス共和国と魔国とは昔戦争状態にあったが突然現れた勇者が魔王に終戦を要求し終戦。終戦後は協力関係にある。


 地図で勉強この世界の事を勉強しながら一日が終わる。


 四日目:不明

 樽の蓋が固く開かない、強く押せばいいのだろうけど壊れそうなので諦め、樽の中に入っていた本で文字の勉強をする。


 文字は世界共通だが小国などは違うことがあるために色々な種類の


 五日目:不明

 暇なので本を読む。それ以外は何もない。


 ………………………………………………………………


 682日目:不明

 いつもどうり本を読む。

 薄暗い樽の中、昼も夜もわからない日が続く。

 時間がどれだけたったかは大図書館が教えてくれるためわかるが外に出たかった。

 樽に閉じ込められていたのだから仕方のないことだ。

 持っている本はすべて暗記する時間もあった。

 細かい場所の地図を覚える時間もあった。

 そろそろ陸が恋しいと考えていたその時、突然浮遊感に襲われた。

 突然の浮遊感に戸惑うが直ぐに謎が溶ける。

「お宝か!?」


 久しぶりに声を聞いた。

 ―――――――――――――――――


「お宝か!?」


 やたら広い港を歩いてる男がと古い樽を見つけた。

 その男は漁の帰りなようで大量の魚が入った網を抱えている。

 その男は樽を抱え歩いて行く。

「久しぶりの宝だ、絶対いいものが入っているらはずだ」

 その男はスキップをしながら上機嫌で港町へ歩いて行く。


 港町ヒルデラ

 人口600の港町で漁が盛んに行われている。

 街は活気に溢れ、街の人達はみんな幸せそうだった。


 その男はその街で顔が利く漁師をしているようで、すれ違う人と軽く挨拶をしながら街の奥へ向かう。

 少しばかり歩いたあと古ぼけた家に到着する。

「帰ったぞ」

「お兄さんだぁ!」

 中にはこの男の妹と思われる人物が飛びついてくると、その男は優しく受け止める。

「こら、いきなり飛びついてくるんじゃね」

「えへへ、ごめんなさい」

 怒られたのに照れくさそうにしている、その仕草から本当に兄のことを慕っているとわかる。

 男は拾った樽を床に置く。

「お兄さんそれは何ですか?」

「さぁな、でもこんだけ古いんだ何か金目のものが入っているだろう」

 男は樽を開けようとしたがあまりの硬さに手を痺れさせた。

「くそ、無駄にかてぇ」

 開ける方法を考える。

「お兄さんこれ、魔法がかかってるよ」

「それは本当か!?」

「うん、私が開けてみるね」

 妹と呼ばれる人物が樽に触ると光のようなものでできた魔法陣が砕け散った。

 その後樽の蓋を開けようとするが開かなかった。

「あれ?、魔法は解除したはずなんだけどな…?」

「あぁ、今度は引っかているだけだろ」

 今度は軽く力を入れただけで

 ガタ

 と小さな音とともに開いたそして中にあったのは…


 ―――――――――――――――――――


 久しぶりの外からの光だった。

「おいおい、なんで人が入ってんだ?」

 樽を開けた男が驚いているようだが、そんなことはどうでもいい。

 私は外に出た、ただそれが嬉しかった。

「あのぉ…」

 話しかけると少しばかり驚いた様子だったが持ち直す。

「なんだ?」

「少しばかり離れてもらえると助かります、出られないので」

 男は忘れていたようで少しばかり下がる。

 それからおもむろに立ち上がる、樽から出て中の本を取り出し読む。

「おめぇ、何者なんだ?」

 男が何者だと訪ねてきたが自分でもわからないのでわからないと伝えた。

 すると困った表情になる。

「とりあえず、自己紹介を」

 礼儀は大切と思い出す。

「私の名はミラ、どうぞお見知りおきお」

 とクリスティーヌに覚えさせられた礼儀作法で自己紹介をすると、何か驚いた表情へと変わった。

「あぁ、俺の名前はグラッソ、そんでこいつが」

「イアサントですわ」

 二人はぎこちなく挨拶を交わした。

「それでミラさんよ…あんたはなんで樽なんぞに入っていたんだ?」

 最もな質問である。

 樽の中で1年以上も生活していたのである、古ぼけた樽から出てくるには奇妙すぎた。

「えっと…雨風を防ぐため? ですかね」

「にしては魔法が施されていたようだが…」

「それに関しては私も驚いています」

 入る時は何もかかっていなかったはずなのだけど…と考えるがだいぶ前のことのなので気にしないことにした。

「ミラさん!ミラさん!」

 イアサントがキラキラとした目で問いかけてくる。

「なんですか?」

 なのでしゃがんで聞いてみることにしたする。

 小さい子には何故かこの格好が受けるのだ…何故だろ?

「ミラさんはネームドなんですか?」

「ネームド?」

「おめぇ!、ネームドも知らないのか!?」

 それからグラッソが簡単に説明してくれた。

 ネームドとは1年前突然の能力が戦闘に特化、強化された人達のことを意味する。

「ネームドはねぇ〜特別だから私わかるの♪」

「こいつの能力は鑑定師だからな、見極めるのが得意なんだ」

「なるほど…柄のことお伺いしますがネームドは世界に何人ぐらいいるのでしょう?」

「うん〜、たしか聞いた話じゃ共和国が3人帝国が1人だったかな。一人ひとりの能力とか他の国はわからん」

「花ノ国と魔国はわからずと…」

 日記に書き込んでいく。

 鎖国している花ノ国は仕方がないとして帝国が少ないのが気になる。

「あんたもネームドってことはどっかの国のお偉いさんなのか? と聞いて見たがそんな格好で樽の中に入る人はいないわな」

 自分の服を見てみる。


「あ…」


 服は見事にボロボロただった。


えっと…戦闘描写を書くのに手間取ってしまって…時間がかかりました、すいません。

次回こそ20:00に投稿してみせますのでお楽しみ!


誤字などの問題点がありましたら気軽に教えてくれると助かります。

あとツイッター始めました!

フォローなどをしてくれると嬉しいです。

@ldGcap

次回も20:00に更新予定なのでお楽しみ? に

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