第四話
海風が吹く中、帆船の甲板ではモリアーティとミラが能力の練習をしていた。
「それでは能力を見せてください」
能力を見せるよに言われたが能力の使い方自体不明なのでどうすることもできない。
なので大図書館に聞いてみることにした。
"雷神ミラ、すべての物に通電できる特殊な電気を作り出すの能力。
電気自体は実態がないものの、性質を変化させれば触れることも可能。
電圧などは任意で変えることができ、通電する物を決められる。"
"つまりは何でも感電できる能力だと言うことか…何気に恐ろしい能力だな"
自由に電気を作り出せる事なので手の平に意識を集中して、電気を作り出すイメージを思い浮かべてみる。
すると手の平に小さな放電が発生し、バチバチと音を立てて光っている。
「おぉー!」
これは驚いた。現実に特殊能力などがあるなんて信じてはいなかったが目の前の状況を認めるしかなかった。
「電撃タイプですか見たことのないタイプですね。私はてっきり火炎などのタイプかと思ってました。」
"タイプ?"
疑問に思った途端大図書館からの補正が入った。
"タイプとは能力を大まかにまとめた事であり、基本的には火、水、風、土の4つのタイプに光、闇と6つに分類されます。
雷神ミラは分類外なのでエクストラタイプに入っております。"
"つまりは俺は珍しいタイプと言う事だな"
一人で納得していると。
「次はもっと強くしてみましょう!」
モリアーティがキラキラとした目で提案してくる。
なのでさっきの説明だとこの帆船にも電気を通すことができるそうなので危険と判断し、性質変化というものを使ってみることにした。
"スキル、性質変化をアンロック"
"通電対象を全てから、無しへ切り替えます。"
そんな声が頭に響くと何となく電撃を発生させてみることにした。
手の平を海の方向へ向け、雷が落ちるイメージを想像してみると。
――――ドン!――――――
物凄い雷鳴を轟かせながら海へと落ちた。
「つ…強すぎですよ!」
確かに強すぎた。しかしこれでも3割の力出していないため全力で出すと周りに被害が出るのは確実、なのであまり強く能力を使わないようにしようと心で誓い能力の操作に神経を集中させた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
それから1時間たち、それなりには能力が使えるようになってきた。
モリアーティはシゴトがあると言い残し退散、甲板には誰もいないので今は一人で特訓している状態。
なので変わった事をしようと思い、まず電撃を操作し武器にすることにした。
スキルの性質変化もあるおかげで色々な武器の形の電撃を作り出せ、色々と試してみた。
まず無難に剣から。
電撃を剣の形にし、試しに降ってみた。
「お〜!」
剣自体は物質では無いため重さはなかったが、そのせいで重心が安定せず初心者には扱いにくい物だ。
次は両手持ちの槍を作り出してみる。
槍は自分身長よりちょい長いくらいに作り出す。
槍は槍で両手持ちの分重心が固定されるのはいいが、やはり軽すぎる為に扱いにくい。
両手持ちも駄目、片手持ちも駄目となると武器を制作するにはこの能力は向いてないのかもしれない。
しかし、護身用として武器が欲しいためナイフの形ぐらいは制作してためしてみる。
ナイフを作ったもののやはり軽すぎて扱いきれなかった。
「"やはり作るのは向いてないのかもな…"」
武器が欲しいと考えていると。
"能力、ウェポンズ・クリエイトを限定アンロック"
頭の中でスキル、大図書館の声が響く。
「"ウェポンズ・クリエイト?"」
疑問に思ったが、直ぐに神様そんなふうな能力もらった事を思い出す。
声に出して見た。
「ウェポンズ・クリエイト…!?」
この体は声を出すことが苦手なはずだったが能力名はすべて言えた。
どうやら能力の名前などの戦闘などで必要な言葉は言えるようだ。
それか能力が発動すると正方形な形の光があれ、光が消えるとずっしりとした重みが腕に伝わる。
先程まで光っていたものを見るとそこには数冊の本があった。
全部で大きい本が6冊、小さな本が9冊あり。大きいな本が一冊目は表紙が緑色の色をしており二冊目は青色を三冊目は水色していた。
中身はほとんど黒色に塗りつぶしてあり読めるものではない。
4〜6冊目は黒色をしており本全体に鎖のようなものが巻いてあり、まるで開かせないようにしてあるようだ。
残りの9冊はすべて表紙は真っ白で何も書い。
"こんな不思議な読めない本を出す能力だっけ?"
そんなふうに考えていると大図書館からの助言が来る。
"能力:ウェポンズゲートは能力が制限されており、レベルを上げていくごとにアンロックされていく。"
"レベル?…ってことはステータスが見れるとか?"
"肯定"
この時秋田から貸してもらった、ライトノベルとかいう本のことを思い出した。
本の内容的には今の状態と少し違うのだが、その本にもステータスが存在しており見ることができたため、自分もできるのねはないかと思い試してみる。
"ステータス"
心の中でステータスと言ってみると、目の前に数字と文字の文字道理ステータス表が出てきた。
「…は?」
そして目を疑った。
名前:ミラ
レベル:0
年齢:〒+○♪€
種族:〆%°#
攻撃力:60
防御力:°#%$¥×
知力:#>°%$➝×○々
魔力:=><×+÷
スキル:大図書館、性質変化、創造神イプシロンの加護
能力:雷神ミラ、ウェポンズ・ゲート(制限付き)
ステータスを一通り見て見たが完全に表情がバグっている。
攻撃力とレベル以外はスキルと能力しかわからない。
これも泣神の影響だろうか? そんなことも考えたが、自分自体がいてレギュラーな存在なために答えは得られなかった。
とりあえず気持ちを切り替えウェポンズ・ゲートで作り出した本を見る。
先程黒く塗りつぶされた本は水色の本だったので、今度は緑色の本を見てみる。
中はやはり黒色でしかし見ていくうちに文脈の一文が塗りつぶされていないページを見つけ、試しに塗付されてはいない一文を読んで見る。
「飛躍した技術は暗殺に向いている」
読んだ途端手の平が急に光だしナイフが出現した。
「?」
ナイフを見るとステータス表のよう表情が頭に浮かぶ。
スペツナズナイフ
ナイフの中にバネが仕込んであり刀身が射出可能。
刀身には糸が付いており、スイッチひとつで発射から巻き取りにての回収が可能。
射程距離は最大5メートル。
正直な感想、えらく恐ろしい武器だと思った。
しかし使い勝手は普通のナイフと変わらず扱いようには能力と相性が良いのでは? 考えた。
どうやら今の状態出だせるのはこのナイフ二本だけなので、初心者には少しきついが能力で生み出した武器よりもマシだと思い、少しずつ練習を初めた。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
あれから数時間。
不思議に思ったのはこの体は疲労などを感じにくく空腹などを感じないことがわかった。
ナイフ二本を手に振り回してみるが良くなっているようには思えない。
そんなふうなことを考えながら振りまわす。
そうしているうちにどこからか叫び声が聞こえた。
「クラーケンだぁ!!!」
その声が聞こえた途端甲板に長い触手なようなものが海から生えてきたかのように出現。
「え?」
叩きつけるかのように振り下ろさ、船は2つに割る。
急なことだったために反応が遅れ海へと落ちて行った。
さてさて第四話ですね〜。
またもやこんな駄作を読んでくださりありがとうございます。
最近書き方を変えたせいか、セリフが少なめになって自分でも物足りなさを感じています。
しかし体力的な面で限界なのでこれ以上増やしたら自分がどうなるかわかりませんw
誤字などの問題点がありましたら気軽に教えてくれると助かります。
あとツイッター始めました!
@ldGcap
次回も20:00に更新予定なのでお楽しみ? に