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フロックスの魔法使い  作者: 雨偽ゆら
4章 星の在り処
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『幕間4:魔力と魔女』

 どうしたんだい? 顔が真っ青だね。

 ……人の死に直面するというのは、決して特別なことなんかじゃないと知っているだろう?

 どんな世界でも、いつの時代でも当たり前に起こりうる日常の出来事だよ。

 些末な問題だと言ってしまえばそれまでだけどね。


 彼らの一人がいなくなったところで、残念ながら運が悪かった……いや、そういう運命だったとしか言えない。

 神様から与えられた物語を、登場人物達は書き換えることが出来ない。それが自然の摂理だからね。


 けれど現在は、神にも予想できない事象が起こっているんじゃないかな。

 長い間生きてきたけれど、ボクも初めてなんだ。

 交わるはずのない彼らが、『幸運』という一つの魔法で集められ、運命を共にしている。それは君も例外ではないだろうね。

 彼らなら……いつか、君の真実に辿り着くかもしれない。


 さて、今回はこの世界における魔力とマナ、魔女と呼ばれる存在について話をしようか。

 まず前提として伝えておきたいのは、魔力に比べてマナという概念はあまり知られていないということだ。

 例外として、魔法都市スペルフィルのゴエティア魔法学校と、ドロップリア王国騎士団の魔法部隊では教えるらしい。


 魔力を回復する方法には個人差があり、太陽、月、星のいずれかの光を浴びる必要がある。さらにどの光で回復するかにより、長所と短所がある。

 陽光は日中に魔法が強化されるけれど、日蝕の日は魔法を使えない。

 月光は夜間に魔法が強化されるけれど、新月や月蝕の日は魔法を使えない。

 星光は月の魔力には劣るものの、夜間に魔法が強化され、さらに魔法が使えなくなる日はない。


 魔力の高い人間は属性ごとに一人選別され、『魔女』と呼ばれている。ただし時間と空間の属性を除いた十二人……。

 そしてさらに一人、災厄を招く十三人目の魔女がいる。噂は流れるものの、その正体は誰も知らない。

 それぞれが一番目から十三番目の番号を割り振られているけれど、もちろん何番目かは公表されていない。


 けれども魔力が膨大な存在は目立つため、番号を明らかにせずとも別称として『○○の魔女』と呼ばれている。

 現時点で明らかになっている『魔女』は自分が何番目かを秘匿しているようだから、ボクも黙っておくとしよう。


 ところで『魔女』と類似した存在として、『エレメント』と呼ばれる人々がいる。これも時間と空間を除く十二の属性で、特異な魔法を持つ人物のことだ。

 有名なのは風の『加護』を使う大和ノ国の風神や、幻の『想起』を使う魔法都市スペルフィルの歌姫だね。

 君の立場として、一度会っておくといいと思うよ。


 さて、そろそろ帰る時間だ。

 ……戻りたくない? ワガママだね、君は。

 大切な客人を迎えるには準備が必要だろう?

 君は『友愛』に強欲なあまり、相手に執着し過ぎているように見える。行き過ぎた想いは相手の心を押し潰してしまうよ。


 まったく、誰に似たんだろうね……

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